野村ホールディングスは、「新たな価値を生み出すために、多様性を尊重し、組織や立場を超えて協働する」という企業理念のもと、社会課題の解決を通じたサステナブルな成長を実現するため、「ダイバーシティ、エクイティ※1&インクルー ジョン(DEI)」を推進している。
同社は、小冊子『LGBTQ+ユース※2のための自分らしいライフプランとお金の話』を、プライドハウス東京※3の協力のもと発行したと2023年3月10日に発表した。LGBTQ+ユースやその友人・家族・教職員に向けて、全国の LGBTQ+のコミュニティスペースへ寄贈している。
野村ホールディングスによると、この冊子は、LGBTQ+などの性的マイノリティ当事者が自分らしく生きるために必要なお金の知識や活用方法を学ぶことで、ライフプランを考える一助としてもらうことを目的としている。同社では、また、アライ※4の人々にとっても、ライフプランやお金という切り口を通して、LGBTQ+当事者がぶつかる、社会における壁や困難を解消するための視点などについ て、理解を深めるきっかけになればと考えている。
こちらのサイトから無料でサンプルの注文が可能。野村ホールディングスは、本冊子を通して、LGBTQ+ユースの当事者が安心してやりがいを持って暮らしていくことができる社会の実現に貢献していく。
野村ホールディングスは、2019年に、国際連合「LGBTIの人々に対する差別解消への取組み~企業のためのグロー バル行動基準~」に日本の金融・証券業界で初めて正式に署名するなど、LGBTQ+への差別禁止を国 内外に示してきた※5。また、米国子会社のノムラ・ホールディング・アメリカは、ヒューマン・ライツ・ キャンペーンのLGBTQ+企業平等指数において、3年連続で満点を獲得している。日本では、PRIDE 指標において2016年より7年連続で「ゴールド」を受賞し、セクターを超えた協働(コレクティブ・インパクト型)の取組みを実施する企業を表彰する「レインボー」を2年連続で受賞した※6。
野村ホールディングスは次のように述べている。
当社は今後も、LGBTQ+を含む多様なバックグラウンドを持つ社員が、安心してやりがいを持って働く ことのできる職場風土を醸成し、すべての人が安心して暮らしていける社会の創造に貢献していきます。
※1 エクイティ(Equity)とは、すべての人に同じ支援や機会を提供する(=平等/Equality)のではなく、個人ごとに異なる状況やニーズに応じて最適なリソースや機会を提供することで、一人ひとりが目標を達成するための公平な環境をつくること。
※2 L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル、T=トランスジェンダー、Q=クィア・クエスショニング、I=インター セックスの頭文字。+はそれらに限らない性的マイノリティを表している。LGBTQ+ユースはLGBTQ+の 当事者と、自身がLGBTQ+かもしれないと感じている24歳以下の若年層を指す。
※3 「プライドハウス東京」は、セクターを超えた団体・個人・企業等が協働するプロジェクトで、東京2020オリンピッ ク・パラリンピック競技大会が開催されるタイミングを契機と捉え、LGBTQ+などの性的マイノリティに関する情報発信を行うホスピタリティ施設を設置し、多様性に関する様々なイベントやコンテンツの提供を目指している。
※4 英語のAlly(同盟、支援者)が語源。LGBTQ+ をはじめとする性的マイノリティを理解し、自分にできることは何かを考えて行動する支援者のこと。
※5 2019年4月24日付ニュースリリース「LGBTIに関する新たな取り組みについて」を参照。
※6 2022年11月10日付ニュースリリース「『PRIDE指標2022』における最高位『ゴールド』を野村グループ6社が受賞、野村ホールディングスは『レインボー』を2年連続受賞」を参照。