さわかみ投信の東南アジア事業拠点であるさわかみアセットマネジメント(タイランド)株式会社(以下、「タイ国子会社」)は、タイ国の金融当局から事業許可を得た上で、「さわかみミックスドファンド」を立ち上げることになったと2023年7月4日に発表した。2023年7月20日より「さわかみミックスドファンド」のタイ国での運用/募集の開始を予定している。
タイ国子会社ホームページ→ https://www.sawakami.co.th/
さわかみ投信は、アジア経済の発展等について次のように述べている。
アジア経済が発展、そして成熟していく中、既に一部の国でも見られるようにアジア諸国は今後、日本同様に少子高齢化や年金問題に直面することが予想されます。今日の日本では老後の資産づくりの重要性が叫ばれていますが、アジア諸国においてもそのニーズは年々高まっていくことでしょう。
アジア経済の歴史を振り返ると、先進国の政策変更のあおりを受けて経済危機にまで発展した1997年のアジア通貨危機の印象が強く残りますが、アジア諸国の経済が先進国の影響を強く受ける構図は今日も変わりません。
一方、アジアのお金でアジアの未来を豊かにするであろう企業に投資し、アジア諸国の国民自らが経済成長を促す流れを加速できるならば、先進国の都合に左右されない盤石な経済の構築と共に、その循環はアジア諸国の人々の老後資産づくりに寄与するものと考えられます。
そのためには、豊かな社会づくりを担う企業を長期視点で応援するリスクマネーの出し手、長期投資家の存在が必要不可欠であると考えます。
さわかみ投信は、本格派長期投資ファンド「さわかみファンド」を通じて、20年以上に亘って日本の一般生活者の皆さまに長期投資の重要性を訴え、かつ実践してきた。その結果、現在では多くの個人投資家に支えられ、さわかみファンドは3000億円を超える純資産を築くまで成長した。
同社では、さわかみファンドを一つのモデルケースとして、アジア諸国の人々が参加し、アジア諸国でお金が循環するようなファンドを組成したい、長期投資は投資の本質であり、万国共通の投資哲学である、という信念をもとに2019年、アジアの中でも経済の成熟化が進み高齢化と年金問題を抱えるタイ国に子会社を設立した。
来る2023年7月20日、タイ国子会社は現地金融当局からの事業許可を取得し「さわかみミックスドファンド」の運用・募集を開始する。
さわかみ投信は今後、タイ国以外のアジア諸国、そして世界へと長期投資の輪を広げることで、一般生活者の財産形成と、企業への応援投資による豊かな社会づくり、その両方を実現する未来づくりを目指す。
さわかみ投信代表取締役社長 澤上 龍氏は次のように述べている。
タイ国子会社の設立趣意にあるとおり、私たちは長期投資がもたらす力を世界に根付かせていきたいと考えております。未来づくりのためにお金に意思を乗せて投資する長期投資は万国に必要とされるものと信じ、日本で培ったノウハウを順次各国へ展開できればと息巻いております。
さわかみファンドを日本以外で販売しないのか? 海外専用ファンドをつくって日本の生活者に提供しないのか? そのような内外からの問いに対して、かねてより私たちは否と答えてまいりました。その理由は、長期投資において重要な『応援』の要素は自国を中心としたものであることが相応しいからです。
将来的な可能性として、当社が運営管理機関として展開する確定拠出年金プランの一部にこの度の『アジアミックスドファンド』を組み込むことも考えられますが、主題である「自分たちで、自分たちのお金で、自分たちの経済を発展させよう」から軸を外すことはありません。
また、さわかみアセットマネジメント(タイランド)株式会社代表取締役 CEOの川上 隆氏は次のように述べている。
1999年、さわかみ投信が「さわかみファンド」を世に生み出して以来、皆さまに育てて頂いた「本格的長期投資」の輪を世界に広げる挑戦の第一歩として、さわかみアセットマネジメント(タイランド)株式会社は「さわかみミックスドファンド」の運用/募集を開始する運びとなりました。このような取り組みに挑めたのも、「さわかみファンド」を長きに亘り支えて下さった皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。
より豊かな生活を送りたい。これは日本のみならず世界中で共通する市井の人々の願いでもあります。この想いに応えるため、我々はまず「本格的長期投資」によりタイの一般生活者の財産づくりをお手伝いする一方で、タイ国民の生活に欠かせない材やサービスを提供する企業を応援して参ります