大和アセットマネジメントは、2023年9月8日に企業の財務責任者(CFO)が参加する「2023年CFO情報交流会」を開催した。
大和アセットマネジメントは、投資先企業のESGに対する取り組みを、中長期的な成長力拡大とリスク低減の両面につながるものと捉え、重要視している。企業が開示したESG情報や、エンゲージメントを通じて共有されたESG課題への取り組み状況等は、投資判断にも活用している。
特にG(ガバナンス)に関しては、コーポレート・ガバナンス・コードにおいても「資本コストを意識した経営」(原則5-2)について記載されている。2023年3月には東京証券取引所がプライム市場・スタンダード市場の全上場会社に対して、資本コストや株価を意識した経営に関する開示要請を行った。大和アセットマネジメントによると、足元では要請にとどまっているものの、東京証券取引所はプライム市場・スタンダード市場の過半数の上場会社がROE8%未満、PBR1倍割れとなっている状態を問題視している。
そこで、大和アセットマネジメントではESGに対して先進的な取り組みを目指す企業の財務責任者(CFO)に参加してもらう「2023年CFO情報交流会」を開催した。同社によると、ガバナンスに関する議論では、経営戦略と財務戦略の双方の視点を欠かすことはできない。そのため、様々な課題と向き合う企業の財務責任者同士の交流を通じて、今後の取り組みの参考としてもらうための機会を設けた。
交流会概要
大和アセットマネジメントは次のように述べている。
当社独自の取り組みとして、今後もこうした情報交流会を継続的に開催し、企業同士の「知の共有」の場を設けることで、エンゲージメント活動およびESG(環境・社会・ガバナンス)の課題解決を通じて、企業価値向上に貢献してまいります。当社は、共に挑戦し続けるパートナーとして投資を通じチャンスある未来を実現します。