スパークス・アセット・マネジメント株式会社は、夫婦の金銭事情や投資に対する意識を明らかにするため、2023年10月12日~10月13日の2日間、全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女を対象に、「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2023」をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計、2023年11月15日に結果を公表した。なおこのレポートは、サンプル調査という性質上、実態を全て反映したものではない。また、特定の投資商品や個別銘柄の取引を勧誘する目的で作成したものではない。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
[調査結果]
夫婦のマネー事情
- 夫婦の貯金管理の主導権は? 「妻が主導」46%、「夫が主導」24%
- 夫婦の預貯金額は平均753万円、昨年調査から144万円の大幅減少
全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1,000名(全回答者)に、夫婦のマネー事情について質問した。
はじめに、全回答者(1,000名)に、夫婦の貯金の管理はどちらが主導で行っているか聞いたところ、「妻が主導で行っている」は45.5%、「夫が主導で行っている」は24.3%、「夫婦別々に管理している」は30.2%となった。妻が主導権を握って貯金を管理しているという夫婦が多いもよう。
夫婦の預貯金の残高を聞いたところ、「100万円未満」(21.6%)や「100万円~300万円未満」(18.3%)、「1,000万円~3,000万円未満」(14.6%)などに回答が分かれ、平均は753万円だった。
昨年の調査結果と比較すると、夫婦の預貯金の残高の平均は2022年897万円→2023年753万円と、144万円減少した。スパークス・アセット・マネジメントは、「新型コロナの5類移行に伴う外出機会の増加や、物価高による生活コストの上昇で、家計が圧迫され夫婦の貯蓄が減少したのではないでしょうか」とコメントしている。年代別にみると、50代では288万円減少(2022年1,196万円→2023年908万円)、60代以上では268万円減少(2022年1,789万円→2023年1,521万円)と、他の年代と比べて減少幅が大きくなった。
- おこづかい額の決定権 「妻のほうが強い」32%、「夫のほうが強い」23%
- おこづかい額の平均は30,831円/月、昨年調査から2,395円減少
全回答者(1,000名)に、おこづかい額の決定権はどちらが強いか聞いたところ、「妻のほうが強い」は31.9%、「夫のほうが強い」は22.8%、「どちらも同じくらい」は45.3%となった。
毎月のおこづかい額(=ひと月に自由に使えるお金)はどのくらいか聞いたところ、「1万円~3万円未満」(34.9%)に多くの回答が集まり、平均は30,831円となった。
昨年の調査結果と比較すると、毎月のおこづかい額の平均は、2022年33,226円→2023年30,831円と、2,395円減少した。物価上昇による節約意識の高まりによって、おこづかいに回す金額が減少したと推察される。男女・年代別にみると、毎月のおこづかい額の平均は、60代以上男性では12,225円減少(2022年46,805円→2023年34,580円)、60代以上女性では8,060円減少(2022年36,660円→2023年28,600円)と、他の年代と比べて減少幅が大きくなった。
- 「毎月のおこづかい額に満足している」43%、60代以上女性では52%
全回答者(1,000名)に、現在のおこづかい額に満足しているか聞いたところ、「満足している」は42.5%、「満足していない」は25.5%、「どちらともいえない」は32.0%となった。
男女・年代別にみると、現在のおこづかい額に満足している人の割合は、男女とも60代以上(60代以上男性43.0%、60代以上女性52.0%)と30代(30代男性43.0%、30代女性50.0%)で高くなった。
昨年の調査結果と比較すると、現在のおこづかい額に満足している人の割合は、男女とも20代で下降幅が大きく、20代男性では16.0ポイントの下降(2022年51.0%→2023年35.0%)、20代女性では18.0ポイントの下降(2022年62.0%→2023年44.0%)となった。スパークス・アセット・マネジメントは、「新型コロナの5類移行後、若年層には、レジャーや友人との交流に使えるお金が足りないと感じる人が増えているのではないでしょうか」と述べている。
- 「へそくりをしている」夫の45%、妻の48%
- へそくり額の平均は夫152万円、妻309万円、妻では昨年調査から76万円の大幅増加
パートナーに内緒で“へそくり”をしている人はどのくらいいるのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、パートナー(夫・妻)に隠して蓄えているお金(へそくり)について聞いたところ、へそくりをしている人の割合は全体で46.2%となり、男女別にみると、男性44.6%、女性47.8%だった。
昨年の調査結果と比較すると、へそくりをしている人の割合は、2022年50.5%→2023年46.2%と4.3ポイント下降した。男女別にみると、男性では7.4ポイントの下降(2022年52.0%→2023年44.6%)となった。
へそくりをしている人(462名)に、へそくり額を聞いたところ、平均は233万円となった。
男女別にみると、へそくり額の平均は男性152万円、女性309万円だった。
昨年の調査結果と比較すると、へそくり額の平均は、全体では2022年181万円→2023年233万円と、52万円増加した。男女別にみると、女性では76万円の大幅増加(2022年233万円→2023年309万円)となった。スパークス・アセット・マネジメントは、「値上げラッシュで経済的な不安が高まるなか、将来リスクに備えるためにへそくりを増やした女性が多いのではないでしょうか」と述べている。