レオス・キャピタルワークス、新ファンド「ひふみマイクロスコープpro」の説明会を開催


2024年3月7日、レオス・キャピタルワークスは、新ファンド「ひふみマイクロスコープpro」のプレス説明会を開催しました。「ひふみマイクロスコープpro」は、日本の小型株に投資するアクティブ運用のファンドで、3月19日に設定・運用開始が予定されています。

ひふみマイクロスコープpro

 

ファンド名について

ファンド名の「マイクロスコープ」は小型株を対象として、「見えない価値を見つける」をいうファンドの特徴を、肉眼では見えない微小なものを観察・分析する装置である顕微鏡(マイクロスコープ)になぞらえて表現しています。また、レオス・キャピタルワークスが運用する既存の「ひふみ」シリーズを「basic」と位置づけ、国民ファンドを目指し、ひふみシリーズと同じアクティブファンドであるものの、さらに投資の魅力やワクワク感を体感したい人向けのファンドシリーズを「pro」と名付けています。proシリーズは、今後も商品の拡充を検討していくということです。

レオス・キャピタルワークスでは、basicとproを次のような棲み分けで考えています。

ファンド 対象
basic 既存のひふみシリーズ 投資が初めての人から経験者まで幅広い投資家層に
pro ひふみマイクロスコープpro 投資に更なるワクワクを求める人に

「ひふみマイクロスコープpro」のファンドマネージャーについて

ファンドマネージャー渡邉庄太氏

ひふみマイクロスコープproのファンドマネージャーの渡邉庄太氏

「ひふみマイクロスコープpro」は、レオス・キャピタルワークスのファンドと同様に「顔の見える運用」を特徴としています。ファンドマネージャーは渡邉庄太氏。渡邉氏は1997年に入社した大和証券投資信託委託(現 大和アセットマネジメント)においてファンドマネージャーとして日本株運用を担当し、2006年にレオス・キャピタルワークスに入社しました。2021年に運用本部長に就任し、代表取締役会長の藤野英人氏らと共にファンドマネージャーを務めてきました。小型株運用については、過去17年間に1,000社以上のIPO(新規公開株)を調査・面談してきたということです。藤野氏によると、渡邉氏はIPOを日本で誰よりも知っているファンドマネージャーであり社内では「IPO職人」「ドクター・ワタナベ」などと呼ばれています。説明会当日はドクターの衣装(白衣)で登場されました。

ファンドについて

「ひふみマイクロスコープpro」は小型株を投資対象とするファンドです。中心となるのは、IPO後の小型株。レオス・キャピタルワークスによると、IPO前後に成長資金を十分に確保できず、IPO後に成長が伸び悩む「死の谷」に陥る新興企業が多く見られ、「ひふみマイクロスコープpro」を通じてこれらの新興企業の中から成長の期待できる企業を選別して資金を供給することで応援していくということです。

小型株の選別はボトムアップで行われます。レオス・キャピタルワークスでは小型株市場には「これから勝負の新興企業」と「忘れられた中小企業」の二つのタイプがあると考えており、それぞれに合わせた目線で投資を行います。

なお、ひふみマイクロスコープproは新規設定ファンドですが、ファミリーファンド方式で「レオス日本小型株マザーファンド」にて運用が行われます。このマザーファンドは2011年11月に運用が開始されており、すでに約12年の運用実績があり、設定来の基準価額は2023年11月現在、約10倍になっています。公募として新ファンドとなりますが、実質的には12年の実績のあるファンドと捉えることができます。

「ひふみマイクロスコープpro」の特徴

主に成長が期待できる日本の小型株に投資する

  • 長期的な経済循環や経済構造の変化などを総合的に勘案しつつ、定性、定量の両方面から徹底的な調査・分析を行う。
  • 長期的な将来価値に対してその時点での市場価値が割安と考えられ、かつ成長が期待できる小型株を長期的に選別投資する。

株式市場の変化に柔軟に対応する

  • 世界情勢や経済の変化に対応し、保有する株式の比率を柔軟に変化させることで効率性の高い運用を目指す。

顔が見える運用

  • 渡邉庄太氏が運用する。ファンドマネージャーやアナリストの「顔が見える運用」を取り入れ信頼の向上を目指す。

「ひふみマイクロスコープpro」の販売会社

2024年2月16日現在、当初募集における販売会社はSBI証券、千葉興業銀行、マネックス証券、楽天証券。また、設定日の3月19日からはSBIネオトレード証券での取り扱いが開始される予定です。なお、「ひふみマイクロスコープpro」は、新NISAの成長投資枠対象ファンドです。