ETFの売買代金ランキング（2024年5月）ー上位銘柄は日本株ETF

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5月のETF（上場投資信託）市場の概況

2024年5月のETF市場全体の月間売買代金（立会内とToSTNetを含む）は前月比で23.5%減少し約5.7兆円となりました。1日あたりの売買代金も前月比で約23.7%減少し約2,694億円になりました。

なお、日本銀行によるETFの買い入れに関しては、2024年3月19日の金融政策決定会合で、17年ぶりに利上げを行うことを決定した日本銀行は、同時にETFおよびREIT（不動産投資信託）の新規買い入れの終了を発表しており、その後の買い入れは行われていません。

5月23日に「グローバルＸ インド・トップ10+ ETF」（銘柄コード：188A）が上場しました。

「グローバルＸ インド・トップ10+ ETF」は、主としてインドの株式に投資を行い、「Mirae Asset India Select Top 10+ Index(配当込み、円換算ベース)」に連動する 投資成果を目指すETFです。このMirae Asset India Select Top 10+ Indexは、Mirae Asset Global Index Private Limitedが開発したインドを代表する企業15社で構成される株式インデックスです。

なお、「NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信」（銘柄コード：1324）については、ロシアのウクライナ侵攻の影響でロシア株式の取引を行うことが困難になったことから2022年3月17日以降売買が停止された状態が続いています。

2024年5月末現在、東京証券取引所には326本のETFが上場しています。

ETFの売買代金ランキング

月間の売買代金が最も大きかった銘柄は、2024年5月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」（銘柄コード：1570）でした。同ETFの5月の月間売買代金は約2.78兆円（立会内とToSTNeT合計）で、全体の約5割（49.1%）を占めました。また、取引が一部のETFに集中した状態は継続しており、売買代金上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の約8割（76.3%）を占めています。

売買代金ランキング（上位10位銘柄）は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンドはすべて日本の株式市場を対象とするETFで、この内7本がブルベア型のETFでした。引き続きブルベア型を利用した短期売買がETF取引の中心だと推測されます。

【2024年5月　ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

（データ出所：東京証券取引所　ETF相場表2024年5月版）

値付日数の少ないETF

2024年5月の東京証券取引所の営業日は21日であり、その全営業日で取引が成立したETFは、新規設定ファンドと取引停止中のファンドを除く324本中約8割にあたる273本でした。値付日数の平均は20日でした。一方、値付日数が10日以下だったETFは17本あり、そのうち9本は農林中金全共連アセットマネジメント株式会社が運用するNZAM上場投信でした。

取引量が少ないETFや、日々の取引が成立していないETFは、購入を希望する際に望む価格で買えない、または売却を希望する際に望む価格で売れないなどの流動性リスクを伴います。購入前には各ファンドの流動性を確認することが重要です。

2024年5月の値付日数が10日以下だったファンド