モーニングスター・ジャパン、日本籍の公募投資信託に対しファンド・アナリストによる評価を開始


モーニングスター・ジャパン株式会社は、日本籍の公募投資信託に対しファンド・アナリストによる評価を開始したと2024年7月17日に発表した。この評価は、グローバルのモーニングスターの評価手法に沿ったものであり、日本国内の投資家に対して、 世界基準の評価を高い信頼性と透明性をもって提供するものとなる。

モーニングスター・ジャパン株式会社は、昨年「モーニングスター」ブランドを日本にて一本化したことを受け、グ ローバルに展開するファンド評価の知見を日本市場にも導入し、ファンド・アナリストのチームを構築した。同社によると、モ ーニングスターのファンド評価は世界各地で行われ、独立した第三者の立場から投資家に貴重な知見を提供し、 多くの投資家の意思決定に役立っている。

今回、モーニングスター・ジャパン株式会社は、新たに日本籍の公募投資信託に対し、ファンド・アナリストによる 定性評価を開始した。この評価は、ファンド・アナリストが 3 つの評価軸である運用担当者、運用プロセス、 運用会社について、ファンド・マネジャーへのインタビュー等を実施し、格付け委員会による議論を経て各評価軸 の確信度を 5 段階で付与する。その後、各評価軸の確信度に基づき運用費用等控除後のファンドのアルファ の推計値を算出し、最終的な評価となるモーニングスター・メダリスト・レーティングを付与する。モーニングスタ ー・メダリスト・レーティングにて金・銀・銅の評価を得たファンドは、中長期的に類似ファンド群を上回る可能性が 高いと考えられるファンドとなる。

モーニングスター・ジャパンは、第一弾の評価対象ファンドとして、2 本の日本株式アクティブ・ファンドと 1 本の TOPIX 連動 ETF を選定し、次のように評価した。

モーニングスター・ジャパンによる投資信託の評価

 

評価の開始に伴い、モーニングスター・ジャパン株式会社のマネジャーリサーチ部長の元利大輔氏は次のように 述べている。

約 2,000 ファンドが NISA 対象の投資信託となっている一方で、一部の株式インデックス・ファンドに資金が集中しており、投資家が投資の意思決定を行う際に十分な情報が行き届いていない可能性があります。モーニングスターのファンド評価は客観的かつ専門的な知見を投資家に提供し、投資家の投資の意思決定の一助となるものです。今後は、国内のアナリストの評価対象の拡大に加え、海外のアナリストによる評価も活用し、日本籍フ ァンドへの評価を充実いたします。