ETFの売買代金ランキング(2024年7月)


ETFランキング

7月のETF(上場投資信託)市場の概況

2024年7月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetを含む)は前月比で42.6%増加し約7.4兆円となりました。1日あたりの売買代金も前月比で約30.9%増加し約3,373億円になりました。

また、次の4本のETFが7月に東京証券取引所に上場しました。

なお、「NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信」(銘柄コード:1324)については、ロシアのウクライナ侵攻の影響でロシア株式の取引を行うことが困難になったことから2022年3月17日以降売買が停止された状態が続いています。

2024年7月末現在、東京証券取引所には333本のETFが上場しています。

ETFの売買代金ランキング

月間の売買代金が最も大きかった銘柄は、2024年7月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの7月の月間売買代金は約3.68兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約5割(49.6.0%)を占めました。また、取引が一部のETFに集中した状態は継続しており、売買代金上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の約8割(75.3%)を占めました。

売買代金ランキング(上位10位銘柄)は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンドはすべて日本の株式市場を対象とするETFで、この内7本がブルベア型のETFでした。引き続きブルベア型を利用した短期売買がETF取引の中心だと推測されます。

【2024年7月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

ランキング 銘柄コード ファンド名 売買代金(百万円) 運用会社
1 1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 3,684,601 野村
2 1321 NEXT FUNDS日経225連動型上場投信 375,769 野村
3 1360 日経平均ベア2倍上場投信 284,938 シンプレクス
4 1458 楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型 278,808 楽天
5 1357 NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 257,337 野村
6 1579 日経平均ブル2倍上場投信 208,953 シンプレクス
7 1306 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 166,096 野村
8 1459 楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型 164,124 楽天
9 1329 iシェアーズ・コア 日経225 ETF 86,981 ブラックロック
10 1568 TOPIXブル2倍上場投信 84,479 日興

(データ出所:東京証券取引所 ETF相場表2024年7月版)

値付日数の少ないETF

2024年7月の東京証券取引所の営業日は22日であり、その全営業日で取引が成立したETFは、新規設定ファンドと取引停止中のファンドを除く328本中約8割強の283本でした。値付日数の平均は21日でした。一方、値付日数が10日以下だったETFは11本あり、そのうち6本は農林中金全共連アセットマネジメント株式会社が運用するNZAM上場投信でした。

取引量が少ないETFや、毎日取引が成立していないETFは、購入を希望する際に望む価格で買えない、または売却を希望する際に望む価格で売れないなどの流動性リスクを伴います。購入前には各ファンドの流動性を確認することは大切です。

2024年7月の値付日数が10日以下だったファンド

銘柄コード ファンド名 値付日数
1480 NEXT FUNDS野村企業価値分配指数連動型上場投信 10
2523 MAXISトピックス(除く金融)上場投信 7
2853 iシェアーズ 気候リスク調整世界国債 ETF(除く日本・為替ヘッジあり) 5
1490 上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ) 4
1485 MAXIS JAPAN 設備・人材積極投資企業200上場投信 4
2088 NZAM上場投信 NYダウ30(為替ヘッジあり) 2
2090 NZAM上場投信 米国国債7-10年(為替ヘッジあり) 2
2092 NZAM上場投信 フランス国債7-10年(為替ヘッジあり) 1
2089 NZAM上場投信 DAX(為替ヘッジあり) 0
1596 NZAM上場投信 TOPIX Ex-Financials 0
2091 NZAM上場投信 ドイツ国債7-10年(為替ヘッジあり) 0