順にいては逆を忘れず、逆にいては己を捨てず


順調にいっている時でも、いつ状況が逆転するかわかりません。一方、自分でくだした判断と逆で思わしくない状況が好転することもあります。順にいては逆を忘れず、逆にいては己を捨てずは順調だからと油断せず、逆境にいても自暴自棄にならず、常に冷静に相場を見ることが大切、と説く格言です。

一時の状況の変化に一喜一憂せず、時流の変化をじっと見極め行動を起こすことが肝要。現状が良くても悪くても、常に心をニュートラルな状態に保ち、今を見据えて「次」を読む習慣をつけると、必要以上に浮かれたり、落ち込むこともなくなります。

「次」を読むためには、世の中の変化に敏感になること。人間は興味のあること、自分の仕事に関係することは、自然と頭に入ってくるものですが、それ以外は、意識しないと入手することが困難です。意識して、変化に敏感になると、気づくことがたくさんあります。また、人つき合いも大切。異性や異業種の友人、年齢の離れた知人と話すことで入ってくる情報・話題もたくさんあります。いろいろな人とつき合うことで、考え方に幅が出て、平常心を保つことにもつながります。