ニューシティ・レジデンス投資法人は、平成20年10月9日開催の役員会において、民事再生手続開始の申立てを行なうことを決議し、同日付にて東京地方裁判所に申し立てを行なった。負債総額は1,123億円(平成20年8月31日現在)。国内初の不動産投資法人(REIT)の破綻となる。これを受け、東京証券取引所は、ニューシティ・レジデンス投資法人を11月10日に上場廃止とすると発表。
申立ての理由について、ニューシティ・レジデンス投資法人は次のように発表している。
「・・・・米国におけるサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融市場の混乱及び信用収縮、原油高による原材料価格の高騰などにより、わが国の不動産関連業界は大きく影響を受け、資金調達や不動産の売却の選択肢が狭まるなど、不動産取引全体が停滞しました。この動きを受け、本投資法人は、取得予定資産の決定資金及び借入金の返済資金を容易に調達することができない状態に立ち至りました。」