T&D保険グループのT&Dアセットマネジメント株式会社は、公募投信「欧州新成長国株式ファンド」を11月30日に新規設定する。当初募集期間の販売会社は大同生命株式会社。
「欧州新成長国株式ファンド」は、拡大するEU経済圏に着目し欧州経済圏の拡大・発達の恩恵を受け、中長期的に高い経済成長が見込める中東欧諸国およびロシアで主たる事業活動を行う企業の株式を実質的に主な投資対象とし、キャピタルゲインの享受を目指す。同ファンドは、メッツラー・アセット・マネジメントGmbH(フランクフルト)が運用する、アイルランド籍外国投資信託「メッツラー・イースタンヨーロッパ・オポチュニティファンド」と、マネープールマザーファンドに投資を行うファンド・オブ・ファンズ。外国投資信託の運用に当たっては、メッツラー・アセット・マネジメントGmbH(フランクフルト)が、以下の3 つのアプローチによりポートフォリオを構築し、アクティブ運用を行う。原則として、為替ヘッジは行なわない。
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カントリーアロケーション・・・Nomura Central and Eastern Europe Indexを参照指数とし、各国毎のマクロ・ミクロ分析に基づくダイナミックなカントリーアロケーションを行う。
- セクター・スクリーニング・・・セクタースペシャリストが優良株中心に定量・定性両面から相対分析を行い業種ごとのユニバースを作成し、銘柄選別を行う。
- 銘柄選択(中小型セレクション)・・・メッツラー・アセット・マネジメントGmbH(フランクフルト)の運用・調査拠点が東欧諸国と隣接しているとの立地的な優位性等を活用し、企業訪問を通じたボトムアップによる銘柄選択を行う。
T&Dアセットマネジメント株式会社は次のように述べている。
「2004 年に実施された第5次EU拡大により、EU加盟国がそれまでの15カ国から25カ国に拡大しました。また、アイルランド、スペイン、ポルトガルなど第4次までのEU拡大の事例からみて、新規加盟国はEU 加盟を契機に経済成長に弾みがつくことが期待されています。また、欧州新成長国の主要国は、先進国と比較して安い労働コストと豊富な天然資源等を背景にして高い経済成長を維持しています。こうした特徴を持つ欧州新成長国は、今後も金融経済市場が大きく拡大していくことが予想されます。T&Dアセットマネジメント株式会社では、既に同地域での優れた運用実績があるメッツラー・アセット・マネジメントGmbH(フランクフルト)と提携し、同ファンドを設定することにより、個人投資家をはじめ幅広い投資家の方々に新たな選択肢を提供できるものと自負しております。」
メッツラー・アセット・マネジメントGmbH(フランクフルト)は2000年10月から当該地域の株式に投資する投資信託の販売を欧州の投資家向けに開始しており、2002年には米国内でも販売を開始している。同社の当該地域の株式を投資対象とした運用資産額は2005年9月末現在で約6億ユーロ(約800億円)となっている。なお、「欧州新成長国ファンド」が投資する外国投資信託は、メッツラー社が欧米で販売している投資信託と同一の運用を行う別の投資信託が新たに設定される(2005 年11 月末設定予定)。