米国で最も有名な株価指数といえば、ダウ工業株平均(Dow Jones Industrial Average)が挙げられます。ダウ工業株平均は「ダウ」という名称で親しまれており、米国株式の代名詞として長きにわたり使われています。日本のニュースでも、米国の株式市場が上がった、下がったという際には多くの場合、ダウ工業株平均が引用されています。
この指数の名称の先頭の「Dow Jones」は現在、ウォール・ストリート・ジャーナル紙やバロンズなどを発行する出版社のDow Jones社のことです。同社はエドワード・デイビス・ジョーンズ(Edward Davis Jones)、チャールズ・ヘンリー・ダウ(Charles Henry Dow)、チャールス・ミルフォード・バーグストレッサー(Charles Milford Bergstresser)によって1882年に設立されました。
そして、1884年に、チャールズ・ダウによって、ダウ・ジョーンズ平均(Dow Jones Averages)が発表され、これが世界初の株価指数であると言われています。当時は、時価総額が大きな鉄道9銘柄と工業株2銘柄の合計11銘柄で構成されていましたが、その後1896年5月に、ダウ工業株平均(Dow Jones Industrial Average)が発表されるようになりました。
参考資料:
- Dow Jones.com
- 株式投資 ジェレミー・シーゲル