いよいよ確定拠出年金の投資教育を受けに郵便局に向かった。投資教育は毎日午前と午後1回ずつ実施されているということだった。まだそれほど受講者がいないらしく、予約はスムーズに入れることができた。
予約時間の10分前くらいに郵便局に到着。カウンターで投資教育を受けにきたことを告げる。すると間もなく受講室に通された。といっても、郵便局の二階にある郵便物が積まれている大部屋の隅にテーブルと椅子が置かれているだけ。マンツーマンだから黒板も要らないわけだ。待っている間にお茶まで出してくれる。郵便局でお茶を出してもらったのは初めてだ・・・。数分待つと先生が登場!先生と言っても、普段は郵便局の職員の方です。さっきまで一階のカウンターで通常の郵便局の業務をしていた人だもの。簡単にあいさつをして、今日の教育の概要を最初に説明してもらう。二部構成になっていて最初が確定拠出年金全般、第二部が商品説明らしい。
教育スタート!第一部で説明される項目は①加入者の負担が必要な費用など、②確定拠出年金制度等の内容、③資産の運用の基礎知識、④金融商品の仕組みと特徴。ここでは、先日手渡されていた「確定拠出年金(個人型年金)の運用商品等のご案内」という資料とこの時初めてもらった「確定拠出年金」と題された29ページにわたる資料が使われた。講師の先生は先生用資料をず~っと読んでゆく。棒読みしているのが明らかなので、聞いている方はちょっとつらいが、マンツーマンだから気が抜けない。質問は説明が全部終わってからまとめて聞くようにということだ。
内容としては、これまで仕入れてきた情報を確認するものであって、新しい情報は特になかった。これは職業柄仕方ない。あらためて感じたのは、コストが高いということ。私の場合は、個人型に加入する第2被保険者である。そうなると年間拠出限度額は18万円、月に1万5千円の拠出しかできない。これに対して毎月かかるコストは①国民年金基金連合会が行なう掛金の収納等に係る手数料が年間1200円、郵政事業庁が行う各種届出書の受理及び資産運用に関する基礎的な資料の提供等に係る手数料が年間1200円、記録関連運営管理機関に支払う手数料が年間3120円、事務委託先金融機関に払う手数料が年間756円、これに加えて初年度は口座開設に係る手数料が2000円。合計すると初年度は年間で8276円が必要となる(実際には拠出金から差し引かれて、その残りが運用に充てられる)。1年間の拠出金の約5%もかかるわけだ。これに加えて、投資信託を選択した信託報酬が必要になる。
5%近いコストを高いと考えるかどうかは投資家それぞれによって異なると思うが、1年ものの定期預金の金利が0.03%の時代には5%というのは高いと思う。運用リターンが5%を超えなければ、年間のバランスはマイナスになるということだ。プロが運用するのだから5%くらいは・・・と考えるのは甘い。まあ、5年、10年と継続してゆけば、手数料が値上がりしなければ、コスト比率は低下するわけだから、最初の数年は目をつぶるとしよう。コストが高いから加入しない、というのではこのコーナーが終わってしまう・・・・。そんなことを考えているうちに投資教育第一部は終了!