いよいよファンドを決めることになる。
誤解を招かないようにしておきたいのだが、確定拠出年金の投資教育、各種手続き、ファンドの決定は同じ日に行っている。このコーナーでは、ページの都合等から異なる日付で内容を更新しているに過ぎない。
さて、運用先について、元本確保型商品と公社債投信は除外して考えることにした。元本確保型商品というのは預貯金商品と終身年金だが、これは既に確定拠出年金ではないものを持っている。公社債投信については、超低金利が続く中、魅力が感じられなかった。加えて、長期的に最も値上がりが期待できると考えたこともあり、全てを株式投資信託に配分することにした。また、リスク低減を考慮して、50%を国内の株式に投資するタイプのものに、50%を海外の株式に投資するタイプに配分することにした。
国内の株式に投資するタイプの投資信託については、既にTOPIX連動型のETFを多少持っていた。そこで確定拠出年金ではインデックス型ではなくアクティブ型を検討し、「フィデリティ・日本成長株・ファンド」に決定した。「フィデリティ・日本成長株・ファンド」を選択した理由は、設定日が1998年4月1日と、郵政事業庁が提供している日本の株式に投資するアクティブ型のファンドの中では最も長いトラッキング・レコードがあったことと、設定来の騰落率がベンチマークが-12.48%なのに対して、同ファンドは+16.09%(2002年3月末現在)と大幅にベンチマークをアウトパフォームしていたためである。
海外の株式については、郵政事業庁が提供する投資信託のラインアップには、「ステートストリートDC外国株式インデックスファンド」しか存在しない。当然ながらこのファンドを選択することになる。国内株式、国内債券、国際債券については、アクティブ型とパッシブ型が用意されているのに、国際株式についてはパッシブ型が1本だけしか用意されていないというのはどういう理由からなのか疑問が残った。