まだまだ知られていない確定拠出年金


4月13日に厚生労働省が発表した「第9回確定拠出年金連絡会議」の議事次第によると、確定拠出年金の2月末現在の加入者数は個人型が2万6,743名(2月末現在)でした。

2002年末が約1万人でしたから、大きく増加といえますが、加入しているのは全体としたら、まだまだ超小数派です。

一方で、企業型の加入者数は65万9,000人(1月末現在)だったそうです。こちらも、サラリーマンの人口が約3,000万人といわれていますから、全体の約2%に過ぎません。

私のまわりの友人・知人についてみても、誰一人として確定拠出年金に加入している人はいません。しかも、多くはその存在も知りません。企業を経営する知人についても、ほとんどが確定拠出年金のことを知らないといいます。

そんな制度を知らなかったといったところで、最近の日本はいたるところに厳しいほどの「自己責任」旋風が吹き荒れています。知らなかったからといっても誰も助けてはくれそうにありません。それでも、国民年金や国民年金基金については、テレビコマーシャルが放映されたりしているのですから、確定拠出年金についても、政府はもう少し積極的な普及活動を行うべきだと思います。