確定拠出年金の移管手続きを忘れずに!


日本経済新聞によると、確定拠出年金加入者が制度から脱退するときの手続きを支援する無料サービスに保険会社が乗り出したということです。この背景には、確定拠出年金に加入していた人が転退職で脱退する際、自分で資産の移管手続きをする必要があるものの、その手続きをせず、資産が国民年金基金連合会に自動的に移管され、放置されるケースが相次いでいることがあるそうです。

確定拠出年金は、比較的新しい年金制度であるため、制度そのものも広く国民に認知されているという状況にはありません。実際、私の周りでも、ほとんどの人が確定拠出年金の存在を知りません。ましてや、各種手続きを理解している人は少ないのではないでしょうか。

これまで、社会保険などの手続きは会社の総務部などがきちんと行ってくれていたという人がほとんどでしょうから、確定拠出年金に加入している人でも、加入後にどんな場合に、どんな手続きが必要となるかをきちんと理解できていなくても無理はないかもしれません。そういう私も、自分が転職した場合にどんな手続きが必要なのかは知りませんし、何かしらの手続きを自分で行わなければならないといいう認識も持っていませんでした。

何につけ自己責任が求められる時世です。知らなかったと言っても誰も助けてくれません。転職や退職が近いという方は、手続きをきちんと把握しておきましょう。必要な手続きについては、国民年金基金の「企業型確定拠出年金の加入者が退職もしくは転職された場合」 というサイトに詳しく説明されていますので、一度チェックしておきましょう。