9月下旬のある日、日本郵政公社から手紙が届いた。確定拠出年金の取扱いについて、取扱郵便局が変更となるというもの。しかし、実際には、変更というより取扱郵便局の数の大幅削減だ。郵便局における確定拠出年金の取扱は2002年1月に全国の50の郵便局で開始された。その後、2002年3月1日には673局に拡大され、日本郵政公社の過去のプレスリリースを辿ると、2003年1月27日時点では、確定拠出年金を取り扱う郵便局は全国797局にまで拡大していたはずである。
それが、今回、50局に縮小されたのだ。北海道を除き、各都道府県に1局が残されただけ。私が窓口としていた熱海郵便局は取扱いが中止された。最寄の取扱局は静岡中央郵便局。JRで70分以上、新幹線で約30分、車では2時間程度かかる距離。
これまで、事務的な手続き、ちょっとした質問、加入時の教育などは、郵便局で済ましてきたので、今後はどうなるのかを静岡中央郵便局に電話して聞いてみた。すると、今後の事務手続きなどは、日本郵政公社が委託した確定拠出年金サービス株式会社が対応するので、その会社のコールセンターに電話をするようにと言われた。電話をすれば、必要な書類は郵送さてくるので、それを返送することで手続きを行うというのだ。
近所に窓口があって、気軽に質問できるという親近感は、これで失われることになる。金融機関として郵便局を選択するというのは、近所にあって気軽に入れるという点にあると思うのに、それがコールセンターでの対応のみに切り替わるというのは非常に残念だと思う。窓口だけで不便な点はコールセンターで補完し、便利なものは残すことができないのだろうか。
更に、今後の、投資教育はどうなるのだろうという疑問が残る。この点については、次回お話します。