さて、近所の郵便局での確定拠出年金の取り扱いが、突然中止になってしまったことは前回お知らせしました。各種手続きについては、コールセンターを通すということがわかりました。では、投資教育はどうなるのでしょう。
私の場合は、加入時に当時住んでいた東京都内の郵便局で、2時間程度の投資教育を受けました。しかし、これから加入する人はどうなるのでしょうか。そこで、投資教育についてもコールセンターに電話して聞いてみました。
すると、確定拠出年金の加入時に、必要な勉強キットが郵送されてくるので自分で勉強して、わからないところがあったらコールセンターで質問するというシステムになったというのです。もちろん、都道府県に一箇所程度存在する取扱い郵便局まで出向けられる場合は、その郵便局の店頭で教えてもらうことは可能だというのです。
自分で勉強して、わからないことはコールセンターに電話。初めて確定拠出年金に加入する人や、初めて投資信託を購入する人が、そんなので理解できるようになるものでしょうか。ここでも非情なまでに自己責任が求められるのです。投資信託は預貯金と違いリスク商品です。自分で勉強して、何とかなる人もいるでしょうが、そうでない人の方が多いと思います。
確定拠出年金の運営管理機関には加入時の投資教育だけでなく、継続的な投資教育を提供することが求められています。実際、企業型では、運営管理機関と企業が様々な方法で、従業員に対して投資教育を提供しようと努力しています。なのに、郵便局の個人型は、それに逆行する方向に進んでしまいました。とても残念ですし、このような方法で加入者が増えるとは期待できません。仮に、増えたとしても、十分な情報や教育を提供されないまま加入するということになるのではないかと懸念されます。