厚生労働省の発表によると、2005年10月31日現在の個人型加入者数は53,508人だったということです。2004年9月末の加入者数は35,711人ですから、1年程度の間に、約5割増加しています。一方、企業型の加入者数は2005年9月末現在で157万人と、2004年9月末が53.8万人ですから、約3倍に増えています。
確定拠出年金がスタートしたのは、2001年10月ですから、今の時点で伸び率が大きいのはそれほど驚きではありません。ただ、企業型と個人型の伸び率の違いが気になります。
企業型については、導入する企業には既存の企業年金制度などと比較して、財務面での負担軽減というメリットがあります。ですから、積極的に導入の方向で動くのは当然かもしれません。当然、今後についても、加入する企業数並びに企業型の加入者数は増加が続くと予想されます。
一方、個人型についてはどうかというと、誰も積極的に宣伝・広報活動を行っている様子はありません。周りを見回しても、相変わらず、制度を知らないという人が圧倒的に多い状況です。個人型は、自ら動かなければ、情報は入ってきません。個人型加入に関心のある人は、国民年金基金連合会のホームページ などを参考に、自分の年金は自分で何とかする!という意気込みで、積極的に情報収集しましょう。