拠出上限緩和に向けて


4月17日に開催された経済財政諮問会議において、民間の有識者が「成長可能性拡大戦略の策定」をすべきとの提言を行いました。この中で、確定拠出年金の改革についても触れられています。具体的には、全ての勤労者が一定額まで拠出し年金を利用できるよう、次の内容を求めています。

  1. 企業型年金においては、従業員自らの判断で拠出の積み増しができる『マッチング拠出』を解禁する
  2. 自営業者と企業年金が全くない企業の従業員のみ認められている「個人型年金」の拠出制限を緩和する

大賛成です。私の加入している個人型確定拠出年金では、認められている拠出額の上限は月額18,000円。この先20年間拠出・運用を継続しても、老後を安心して暮らせる額には到達できそうもありません。

また、今回の提言の中には含まれていませんが、現在の確定拠出年金にはもう一つ大きな問題があります。それは、運営管理機関に支払う手数料があまりにも高いということです。いくら税制優遇されていても、コストが高すぎて、せっかくの恩恵もかなり侵食されてしまいます。この部分についての改革も是非検討して欲しいものです。