東証REIT物流フォーカス指数は、東証REIT指数を構成する銘柄のうち、物流施設への投資に特化したリート(物流施設特化型)および物流施設を投資対象に含めるリート(物流施設関連型)を構成銘柄とする指数です。
指数名の「フォーカス」は英語のfocusのことで、焦点を合わせる、中心とするという意味で、ここでは物流に「的を絞った・重点を置いた」という意味で使われています。
東証REIT物流フォーカス指数の算出方法は、時価総額加重方式を採用していますが、1銘柄当たりの組入比率の上限を20%に制限しています。東証REIT物流フォーカス指数は2020年7月3日を基準日とし、同日の指数値を1,000ポイントとしています。東証REIT物流フォーカス指数は東京証券取引所が公表し、年1回、定期的な構成銘柄の見直しが行われます。
物流施設とは #
物流施設とは、物流業務を行うための施設として第三者へ賃貸される倉庫や物流センター等の建物のことです。かつては、物流施設というと荷物の保管だけを行う倉庫が中心で、物資の輸送や保管量に応じた料金が収受されていましたが、現在では、極めて大規模な賃貸型の物流施設が増えており、賃貸面積に応じた賃料を収受する形態が主流です。また、倉庫の各階にトラックが直接乗入できるダブルランプウェイ(上り下り専用のランプウェイがあるもの)、免震・制震構造、非常用電源、太陽光発電など最新鋭の設備が装備されるなど倉庫・物流センターとしての機能が充実しています。
東証REIT物流フォーカス指数の構成銘柄 #
2023年7月7日現在、東証REIT物流フォーカス指数は次の15銘柄で構成されています。
銘柄コード | ファンド名 | |
物流施設特化型 | 2979 | SOSiLA物流リート投資法人 |
3249 | 産業ファンド投資法人 | |
3281 | GLP投資法人 | |
3283 | 日本プロロジスリート投資法人 | |
3466 | ラサールロジポート投資法人 | |
3471 | 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 | |
3481 | 三菱地所物流リート投資法人 | |
3487 | CREロジスティクスファンド投資法人 | |
3493 | アドバンス・ロジスティクス投資法人 | |
8967 | 日本ロジスティクスファンド投資法人 | |
物流施設関連型 | 8954 | オリックス不動産投資法人 |
8960 | ユナイテッド・アーバン投資法人 | |
8984 | 大和ハウスリート投資法人 | |
3292 | イオンリート投資法人 | |
3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 |
東証REIT物流フォーカス指数への連動を目指す投資信託 #
東証REIT物流フォーカス指数への連動を目指すETFに、2020年8月に東京証券取引所に上場した「グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETF(銘柄コード2565)」があります。同ETFの管理会社はグローバル X ジャパン株式会社です。グローバル X ジャパン株式会社は、米国を本拠地とするETF専門の運用会社であるGlobal X Management Company, Inc.、大和アセットマネジメント株式会社、株式会社大和証券グループ本社の合弁により2019年9月に日本に設立された運用会社です。
→グローバル X ロジスティクス・J-REIT ETFの最新情報
東証REIT物流フォーカス指数のまとめ #
東証REIT物流フォーカス指数は、物流施設への投資を重点とするREIT銘柄で構成される指数です。2020年7月3日を基準日として算出が開始され、1銘柄の組入比率を最大20%に制限する時価総額加重方式を採用しています。物流施設は倉庫や物流センターで、最新の設備を備えた賃貸型が主流です。