ETF の運用残高で世界最大手の「i シェアーズ」、外国債券市場への連動を目指すETF 3銘柄を東証に上場予定


ブラックロック・ジャパン株式会社は、ブラックロック・グループが運用を行なう、ロンドン証券取引所で上場されている上場投資信託ETF)3銘柄について、本日10 月30 日に東京証券取引所により上場が承認されたことを発表した。当該3 銘柄の上場は11 月19 日を予定しており、同日より全国の証券会社を通して取引所での売買が可能となる。

今回上場されるのは、相対的に高い利回りが期待される外国債券市場を投資対象とする ETF で、米ドル建て高利回り社債指数への連動を目指す「i シェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxx ドル建てLHYC)」、現地通貨建ての新興国債券指数への連動を目指す「i シェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM 国債コア)」、残存期間7-10 年の米国債指数への連動を目指す「i シェアーズ 米国債ETF(バークレイズ米10 年国債)」の3 銘柄。ブラックロック・ジャパン株式会社では、「日本型預託証券(JDR)形式*で上場されるため、日本の投資家が、海外で実績のある「i シェアーズ」の債券ETF を日本株と同じ方法で取引でき、海外債券投資の新たな選択肢としてご活用いただけるものと考えています」と述べている。また、当該3銘柄は長期投資において重視される保有コストが比較的低くおさえられている。保有コストは投資パフォーマンスに大きな影響を与えるため、より高い投資成果を目指す上で考慮すべき重要なポイント。(*外国の株式や債券、ETF などを信託財産とする受益証券であり、外国有価証券を⽇本国内で円滑に流通させるために整備された枠組み。)

 

銘柄 銘柄コード(予定) 経費率 純資産残高**
i シェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxx ドル建てLHYC) 1361 0.50% 約 1,134 億円
i シェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM 国債コア) 1362 0.50% 約 2,068 億円
i シェアーズ 米国債ETF(バークレイズ米10 年国債) 1363 0.20% 約 900億円

*上記総経費率以外にも、証券会社等で売買する際の売買手数料(証券会社等により定めらる)、またETF/JDRの保有中に間接的に負担するく諸費用等がかかる。
**各ETF(JDR)の信託財産となっている海外ETF の数値を円換算したもの。2014 年9 月30 日の純資産総額を1ドル=109 円で円換算して算出。

今回の上場により、東京証券取引所に上場する i シェアーズETF は合計11 銘柄となる。既に東証に上場している海外株式市場を投資対象とするi シェアーズETF と組み合せることで、より幅広い海外分散投資が可能。ブラックロックでは、「今後も日本の投資家の皆様に、より広範な分散投資の選択肢をご提供できるよう、商品やサービスの拡充に努めてまいる所存です」と述べている。