コントラリアンとは #
コントラリアンとは、市場のトレンドの反対に相場を張る投資家のことです。逆張り投資家とも言われます。コントラリアンは英語のcontrarianのことで、人と反対の行動を取る人、反対意見の人などという意味を持っています。
市場のトレンドの反対に相場を張るというのは、例えば、市場で人気があり買われている銘柄を売る、市場で人気が無く売られている銘柄や誰も関心を示さず放置されている銘柄を買うということです。
また、ほとんどの投資家が株式に投資している時に、株式の投資比率を下げ、債券のポジションを引き上げたり、現金比率を引き上げたりします。
業種配分では、人気があり割高になっている業種は買わず、割安に放置されている業種の組入れを大きくします。あるいは、アジアの株式市場が低迷している時に積極的にアジア株のポジションを積み増すという行動をとります。
コントラリアンは、誰もが起こると期待していることは、恐らく実際には起こらない、という考え方を基本としています。したがって、誰もが成長を期待して買っている銘柄には見向きもせず、銘柄の価値が市場によって十分に評価されていない銘柄を見出して投資します。
コントラリアンと投資信託 #
コントラリアンの投資手法は、投資信託の運用においても利用されています。この運用手法を利用した投資信託を一般にコントラリアンファンドと呼びます。
追加型株式投資信託では、野村アセットマネジメントの「野村グローバル・コントラリアンファンド Aコース」と「野村グローバル・コントラリアンファンド Bコース」があります。野村グローバル・コントラリアンファンドは、世界の株式(新興国の株式を含む)を実質的な主要投資対象とし、株式への投資にあたっては、逆張り投資の観点から、ファンダメンタルズ分析およびバリュエーション分析を踏まえ、銘柄、セクターおよび地域の選定を行ない、ポートフォリオを構築するファンドです。
コントラリアンのまとめ
コントラリアンとは、市場のトレンドに逆らう逆張り投資家のことで、過小評価された銘柄やセクターに投資し、過熱した市場からは距離を置く手法を取ります。この考え方は「多くの人が期待することは実現しない」という前提に基づいており、投資信託でも「コントラリアンファンド」として運用されています。