ETFの特徴には次の点が挙げられます。
- 指数に連動するのでわかり易い
- 少額で分散投資が可能
- 取引所に上場している
なお、従来のインデックスファンド(株価指数連動型の追加型株式投資信託)との違いについては次の「ETFとインデックスファンドや株式との違い」で説明しています。
では特徴を一つずつ見てゆきましょう。
1. 指数に連動するのでわかり易い
ETFは個人投資家に最も馴染みのある東証株価指数や日経225株価指数といった主要株価指数などへの連動を目指すものです。これらの株価指数は一般のテレビやラジオのニュース番組、インターネットのニュースサイトでも公表されます。そのため、保有するETFの大まかな動向を捉えてゆくことが容易にできます。
2. 少額で分散投資が可能
ETFは目標とする指数を構成している銘柄に幅広く投資が行われるので、分散投資が図られています。また、12万円程度(2001年8月現在)で購入することが可能なので、少額で分散投資を実現できます。
購入金額について詳しく見てみましょう。次の表は2001年7月に上場したETFの2001年8月24日現在の価格、売買単位です。購入単位は10口単位と100口単位のものがあります。8月24日の終値で考えると購入金額は左側の数字になります。
銘柄(ETF)名
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銘柄コード
|
8月24日の
終値(A) |
売買単位(B)
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*購入金額=
(A) × (B) |
ダイワ上場投信-トピックス |
1305
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1,154円
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100口
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115,400円
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TOPIX連動型上場投資信託 |
1306
|
1,155円
|
100口
|
115,500円
|
上場インデックスファンド225 |
1330
|
11,250円
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10口
|
112,500円
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ダイワ上場投信-日経225 |
1320
|
11,230円
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10口
|
112,300円
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日経225連動型上場投資信託 |
1321
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11,210円
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10口
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112,100円
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(*証券会社に支払う手数料は含まれていません。)
3. 取引所に上場している
ETFは証券取引所に上場していますので、取引所の立会時間中はいつでも売買が可能です。(取引所の立会時間は午前9時から午前11時までと午後0時30分から午後3時までとなっています。)従って、朝9時に買って、午後には売却して1日のうちに利益を確定する、といった取引を行うこともできます。また、取引所に上場している株式と同様に信用取引も可能です。ただし、信用取引を取り扱っていない証券会社もありますので、その場合は信用取引は行なえません。
ETFの基本の目次
- ETFとは
- ETFの特徴
- 現物出資型ETFの仕組み
- ETFのリスク
- ETFのメリット(インデックスファンドや株式との違い)
- 業種別ETF
- ETFの分配金支払基準日
- ETFの信託報酬比較
- ETFのブランド
ETFをもっと詳しく知りたい人には