インデックスファンドとアクティブファンド


アクティブファンドとインデックスファンド

投資信託の運用方法には、大きく分けると「アクティブファンド」と「インデックスファンド」があります。

アクティブファンドは、株価指数などの市場平均を上回る投資成果を目指すファンドです。一方、インデックスファンドは、特定の指数に連動する投資成果を目指すファンドです。

 

アクティブファンド

投資信託では、ファンドの運用を担当する専門職をファンドマネージャーと呼びますが、アクティブファンドでは、このファンドマネージャーが業績見通し、市場動向、景気などを分析・予測しながら各投資信託に組み入れる銘柄やその比率を決定し、ファンドが基準(ベンチマーク)としている市場平均を出来るだけ上回るように努めて運用します。アクティブファンドは、アクティブ型ファンド、アクティブ運用ファンドとも呼ばれています。

例えば、東証株価指数をベンチマークとしているアクティブファンドは、東証株価指数の動きを上回る成果を達成することを目指します。

 

インデックスファンド

一方、インデックスファンドは、市場平均の動きに連動することを目指すファンドです。インデックス型ファンド、インデックス運用ファンドとも呼ばれています。ファンドの基準価額がベンチマークに連動するように設計・運用されており、ファンドマネージャーの判断が銘柄選択や配分に影響を与えることはありません。

ベンチマークに連動するように設計されているのがインデックスファンド、ベンチマークを上回る投資成果を目指すのがアクティブファンドということです。

 

インデックスファンドの注意点

インデックスファンドは、運用目標が指数に連動することと単純明快なため、相場上昇時には非常に有効な投資手段となりますが、反対に相場が軟調となった場合には、ファンドマネージャーが株式組み入れ比率を下げて損失を回避するというような術が用意されていないため、基準価額は相場の下落にあわせてストレートに下がることを覚えておいて下さい。

 

インデックスファンドの数

なお、投資信託協会の「株式投信の商品分類別内訳」によると、2016年12月現在、5,939本の公募株式投資信託が運用されていますが、この内インデックスファンドは781本です。

同じ運用であるならば、指数と同じ運用成績よりも、指数を上回る運用成績を目指す方がよいはずだと思う人も多いはずです。でも、そうとも言えないのが投資の世界です。次の「勝てるファンドをみつけるのは難しい」でその疑問への答えがみつかるはずです。

 

「初めての投資信託〜インデックスファンドから始めてみよう」の目次