個人投資家もプロも利用するインデックス投資


熟練投資家も利用するインデックス投資

初心者にはインデックスファンドが適しているとよく言われます。インデックスファンドは、シンプルで分かりやすいことやコストが抑えられていることが理由として挙げられます。

しかし、実際には、投資信託だけでなく投資全般のことをよく勉強している熟練投資家と呼ばれるような経験豊富な投資家の多くがインデックスファンドで積立投資を行い、資産形成を行っています。

例えば、毎年発表される「投信ブロガーが選ぶFund of the Year! 」という投資信託に与えられる賞があります。この賞は、一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、投資信託に関するブログを書いている投信ブロガーの皆さんが、よいと考える投資信託に与えられる賞です。ブロガーの皆さんの投票によって決められるもので、運用会社や証券会社は一切関与していません。この賞においても、毎年インデックスファンドが上位に入っています。

 

プロが利用する投資対象

また、インデックス投資(運用)は、個人投資家だけでなく、世界中の公的年金や企業年金の運用や保険会社の資産運用においても広く活用されている投資手法です。

例えば、世界最大の年金基金とも言われ、私たちの厚生年金と国民年金の資産2016年3月末現在143.7兆円を運用している独立行政法人年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)では、GPIF平成27年度業務概況書によると、2016年3月末現在、30.5兆円を日本の株式で運用していますが、東証株価指数TOPIX)に加えて、「JPX日経 400」、「Russell Nomura Prime」及び「MSCI Japan Standard」の3 つの株価指数に連動するパッシブ運用(インデックス運用)が80%以上を占めています。その他の資産についても、次のようにパッシブ運用(インデックス運用)が6割から8割占めています。プロ中のプロでも、インデックス運用がポートフォリオの中核を占めているのです。

GPIFの運用資産におけるパッシブ運用とアクティブ運用の割合

GPIFの運用資産におけるパッシブ運用とアクティブ運用の割合

(データ:年金積立金管理運用独立行政法人HP )

 

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