不動産投資信託はどのような不動産に投資するのか
不動産投資信託の投資対象には、①住宅用不動産、②オフィスビル、③商業施設、④ホテル、⑤物流施設、⑥ヘルスケア施設があります。住宅用不動産、オフィスビルなど特定のタイプの不動産に的を絞って投資するファンドもあれば、様々なタイプの不動産を組み込むファンドもあります。特定のタイプの不動産に的を絞って投資するタイプの不動産投資信託を特化型不動産投資信託と呼び、住宅、オフィス、商業施設、ホテルなど複数のタイプの不動産に分散投資するタイプを総合型不動産投資信託と呼びます。では、それぞれの投資対象について、具体的に見て行きましょう。
住宅用不動産
住宅用不動産は次のような不動産が含まれています。ただし、各ファンドが主な投資対象とする住宅用不動産の種類はファンドにより異なります。
- 住宅(戸建)
- 住宅用ビル(マンション)
- ファミリー向けマンション
- 独身者用マンション
- 高齢者用マンション
- 有料老人ホーム
- シニア住宅
- 学生マンション
- サービスアパートメント
- 学生寮
- 社宅
オフィスビル
オフィスビルには次のような不動産が含まれています。ただし、各ファンドが主な投資対象とするオフィスビルの種類はファンドにより異なります。
- 大規模オフィスビル
- 中小規模オフィスビル
- 企業の本社・支社ビル
商業施設
商業施設には次のような不動産が含まれています。ただし、各ファンドが主な投資対象とする商業施設の種類はファンドにより異なります。
- 大規模商業・テナントビル
- 中小規模商業・テナントビル
- 郊外型ショッピングセンター
- 都市型ショッピングセンター
- 大型スーパービル
- ロードサイド型店舗
ホテル
ホテルには次のような不動産が含まれています。ただし、各ファンドが主な投資対象とするホテルの種類はファンドにより異なります。
- シティホテル
- ビジネスホテル
- リゾートホテル
- 旅館(温泉旅館を含む)
物流施設
物流施設には次のような不動産が含まれています。ただし、各ファンドが主な投資対象とする物流施設の種類はファンドにより異なります。
- 倉庫
- 配送センター
- 温度・湿度管理機能付き物流センター
- 加工機能付き物流センター
- 配送拠点物流センター
- 文書保管倉庫
- データ保存倉庫
- トランクルーム
- 輸出入物流センター
ヘルスケア施設
ヘルスケア施設には次のような施設が含まれます。なお、ヘルスケア関連施設に特化した不動産投資信託のことを、一般に、ヘルスケアリートと呼びますが、日本におけるヘルスケアリートの第1号ファンドは、2014年11月5日に上場した「日本ヘルスケア投資法人」(銘柄コード:3308)です。ヘルスケアリートについての詳細は「ヘルスケアリートとは?」をご覧下さい。
- サービス付き高齢者向け住宅
- 有料老人ホーム
- 認知症高齢者グループホーム