投資信託(ファンド)の評価とは何ですか?


投資信託(ファンド)の評価とは

投資信託の評価とは、評価機関(会社)によって、あらかじめ定められた基準・方法などによって行なわれる各投資信託に対する評価・評点のことです。一般的には、「星の数」や「A、B、C」などで表されます。投資信託の評価には、大きく分けて「定量評価」と「定性評価」があります。

 

定量評価

「定量評価」は、ファンドの騰落率やリスク調整済みリターン(シャープ測度など)といった数字で表すことができる運用成績に対する評価です。モーニングスター社の「総合レーティング」やスタンダード&プアーズファンドサービスの「ファンドスターズ」などが有名です。

 

定性評価

一方、「定性分析」は、運用会社の「運用体制」や「コンプライアンス(法令遵守)についての対策」、「運用方針と実際の運用との乖離の程度」など直接には数字では表すことのできない評価です。

 

実際の評価

実際のファンドの評価には、定量分析によるもの、定性分析によるもの、またそれらの組み合わせによって評価を行なうものなどがあります。評価の具体的な基準や方法は、評価機関により異なります。ファンドの評価を情報として利用するにあたっては、どのような観点から評価したものであるのかについて理解をすることが重要です。

また、これらのファンド評価とは、意味合いの異なるものとして、MMFなど元本の安全性の確保が求められているファンドについて、元本維持の安全性を評価する格付の存在があげられます。これは、ポートフォリオの状況や運用体制・方針などをもとに、将来の元本維持能力について評価をしているものです。

いずれの場合においても、評価や格付というものが将来のファンドの成果を保証するものではない点には注意が必要です。