シャープ測度とは
シャープ測度とは、リスク調整後リターンの測定方法のひとつで、得られたリターンの大きさに単純に注目するのではなく、どれだけ安定的に高いリターンをあげることができているかを測るための指標です。投資信託の評価機関の多くがシャープ測度によるファンドの評価を行なっています。シャープレシオとも呼ばれています。
このシャープ測度における「リスク」とは、具体的には、「基準価額(運用成績)のばらつき」のことで、このばらつきを「標準偏差」という値によってあらわします。「標準偏差」の値が大きいほど、ばらつきが大きいことを示しています。そして、シャープ測度は、リスクを負担したことによって得られたリターン(「超過リターン」)をこの標準偏差で割ることで求めます。基本的には、この値が大きいほど、安定的に高いリターンを残した優秀なファンドであると評価されます。
シャープ測度の計算式
※ 価格変動リスクをおわなくても、得られたであろうリターンを言います。「ファンドのリターン」からこの「リスクフリーレート」を差し引くことで、リスクを負担したことで得られたリターンである「超過リターン」が求められます。一般的には、国債の金利や銀行間取引における金利などがリスクフリーレートとして便宜的に使用されています。