ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス
ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスは新興国の政府が自国通貨建てで発行した債券(国債)市場の動向を表す債券指数です。英語ではBloomberg Barclays Emerging Markets Local Currency Government – 10% Country Capped Indexと記載されます。
指数名にある「ブルームバーグ・バークレイズ」は、同指数を算出・公表しているブルームバーグ社と、2016年にブルームバーグ社が買収するまで、同指数を算出していたバークレイズ・アナリティクス・アンド・インデックス・ソリューションズ(BRAIS)のことです。両者は、買収から5年間は「ブルームバーグ・バークレイズ」のブランドで債券指数等を公表することになっています。
自国通貨建て国債とは
新興国の政府が発行する債券(国債)には、国内で発行されるものと海外で発行されるものがあります。
国内で発行される国債は自国通貨建てで、国内の年金、金融機関、ファンド、保険会社、個人投資家など主に国内の投資家が購入し、一部は非居住者(海外の投資家など)が購入します。
海外で発行される国債は、自国通貨建てで発行されることもありますが、主にドルやユーロなどの基軸通貨で発行され、主に海外の投資家が購入します。
ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスは、国内で発行された通常の国債と海外で発行された自国通貨建て国債を対象としています。自国通貨建て国債の方が自国通貨以外で発行された国債に比べて圧倒的に残高が大きく、高い流動性もあります。
10%国キャップ
10%国キャップとは、指数を構成する各国の構成比率の上限を10%に抑えるという意味です。そうすることで、特定の国の債券の動向の指数全体への影響を抑えることができます。
構成国
ルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスのIndex Constituents Report (指数構成銘柄レポート)によると、構成国はアルゼンチン、ブラジル、メキシコ、コロンビア、チリ、ペルー、トルコ、チェコ、ハンガリー、フィリピン、ポーランド、韓国、ロシア、インドネシア、マレーシア、タイ、イスラエル、南アフリカ、ルーマニアです(2918年2月現在)。なお、構成国は年に1度見直しが実施されます。
中国債券
なお、ブルームバーグは、2018年3月23日に、中国人民銀行および財政部により計画中の市場アクセス改善に向けた措置が実施されたのちに、中国人民元建て国債と政策銀行債をブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスに採用することを発表しました。これらの債券の追加は、2019年4月より20ヶ月にわたり段階的に行われます。また、グローバル総合インデックス、グローバル国債インデックスおよび新興国自国通貨建て国債インデックスへの中国債の組入れは、2019年4月より5%のスケーリングファクターで開始され、毎月5%ずつ増加され、20ヶ月間をかけて段階的に行なわれる予定です。
ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスをベンチマークとするETF
- 上場インデックスファンド新興国債券(1566)
上場インデックスファンド新興国債券は、ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスを円換算した値との連動を目指すETF(上場投資信託)です。