FTSE世界国債インデックスとは?


FTSE世界国債インデックス

FTSE世界国債指数は、世界の主要国23 カ国の国債市場の動向を示す時価総額加重平均型の債券指数です。1984年12月末を基準として指数計算されています。投資信託だけでなく、年金や機関投資家が、この指数をベンチマークとして採用しており、世界で最も利用されているベンチマークと言われています。

指数名の「FTSE」は同指数の算出会社であるロンドン証券取引所のグループ会社であるFTSE社のことです。同社は、世界有数の指数算出会社です。

 

FTSE世界国債指数の組入対象国

組入対象国は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、 日本、マレーシア、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国、南アフリカです。国別構成比率を見ると、米国が33.54%と最も高く、次いで日本が約20.5%となっています。

国別構成比率(2018年2月28日現在)

アメリカ 33.54%
日本 20.5%
フランス 8.36%
イタリア 8.05%
ドイツ 5.72%
イギリス 5.68%
スペイン 4.81%
ベルギー 2.1%
オーストラリア 1.77%
カナダ 1.71%
オランダ 1.7%
オーストリア 1.29%
アイルランド 0.67%
メキシコ 0.62%
ポーランド 0.53%
南アフリカ 0.52%
フィンランド 0.5%
デンマーク 0.47%
スウェーデン 0.38%
マレーシア 0.38%
シンガポール 0.3%
ノルウェー 0.24%
スイス 0.14%

 

組入債券の基準

シティ世界国債指数では、組入れる債券について、次の基準を設けています。

市場規模基準

市場の額面総額合計が500億米ドル、400億ユーロ、5兆円をそれぞれ上回る債券

信用格付基準

組み入れ時は、発行体の自国通貨建て長期債務の格付けがスタンダード・アンド・プアーズ (S&P)とムーディーズ共にA–/A3以上

市場参入障壁

市場が海外投資家に対して閉鎖的な場合や、方針に一貫性がない場合は、除外理由として考慮

 

FTSE世界国債指数をベンチマークとする投資信託・ETF

日本で一番規模の大きな投資信託として2000年代後半に君臨していたグローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)も、FTSE世界国債インデックスをベンチマークとしています。また、東京証券取引所に上場しているNEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信(2511)とNEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジあり)連動型上場投信(2512)も同指数をベンチマークとしています。