FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数とは


FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数とは

FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数は、日本を除くアジアの不動産投資信託(リート)の動向を示す時価総額加重平均型の指数です。英語ではFTSE EPRA/NAREIT Asia ex Japan REITs 10% Cappedと記載されます。

FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数は、ロンドン証券取引所が100%出資する指数算出会社であるFTSE Russell社(FTSEラッセル)が算出・公表しています。なお、FTSE Russell社は、指数会社のFTSEとRussellの合併により誕生した会社です。

 

EPRA/NAREITとは

指数名にある「EPRA」はEuropean Public Real Estate Associationの略称で、欧州不動産協会のことです。「NAREIT」はNational Association of Real Estate Investment Trustsの略称で、全米不動産投資信託協会のことです。この不動産業界における代表的な組織とFTSE Russellが協力して、FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数は開発されました。

 

10%キャップ指数とは

指数名にある「10%キャップ」とは、指数を構成する銘柄の組入比率の上限を10%に制限しているという意味です。FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数では、毎年3月、6月、9月、12月に指数の見直しが実施されることになっており、その時点で各構成銘柄の組入比率が上限の10%を超過していた場合には、銘柄を売却することで、上限の10%以下に引き下げる調整(リバランス)が実施されます。なお、キャップは英語のcapのことで、「上限を定める、制限する」という意味で使われています。

 

上位銘柄

FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数は、2008年12月31日を基準日として、同日の指数値を1000として算出されています。2017年6月30日現在、24銘柄で構成されており、FTSE Russellの公表しているfactsheetによると、上位10位銘柄は次の通りです。

銘柄名 上場市場 不動産のタイプ

構成比率

Ascendas Real Estate Investment Trust シンガポール 産業 9.67%
Suntec REIT シンガポール 分散型 9.67%
CapitaLand Mall Trust シンガポール 商業 9.66%
Link Real Estate Investment Trust 香港 商業 9.34%
CapitaLand Commercial Trust シンガポール オフィス 6.82%
Mapletree Commercial Trust シンガポール 分散型 6.44%
Mapletree Industrial Trust シンガポール 産業 4.96%
Fortune Real Estate Investment Trust 香港 商業 4.78%
Keppel REIT シンガポール オフィス 4.69%
Mapletree Greater China Commercial Trust 中国 分散型

4.36%

 

FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数をベンチマークとするETF