GBA Innovation 100 指数とは?
GBA Innovation 100 指数(グレーターベイエリア・イノベーション100)は、中国のグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)と呼ばれる香港、マカオ、中国の広東省の3地域に本拠地を置く代表的な企業100社を構成銘柄とした株価指数です。英語での正式名称はThe Greater Bay Area Innovation 100 Indexです。
GBA Innovation 100 指数は、深セン証券取引所、上海証券取引所、香港証券取引所に上場している、深セン・香港・ストック・コネクトおよび上海・香港ストック・コネクトの対象銘柄で、広州市(Guangzhou)、深セン(Shenzhen)、珠海市(Zhuhai)、仏山市(Foshan)、恵州市(Huizhou)、東莞市(Dongguan)、中山市(Zhongshan)、江門市(Jiangmen)、肇慶市(Zhaoqing)、香港、マカオを含む粤港澳大湾区に本拠地を置く企業を投資対象ユニバースとして、CCIDコンサルティング社による革新力評価を基に100銘柄が選別されています。なお、ストック・コネクトは、異なる証券取引所が相互に取引・決済を行えるようにする制度のことです。
GBA Innovation 100指数は、2017年6月30日の株価を基準値(1000)として算出されています。指数は2019年4月9日から深セン証券取引所の子会社であるShenzhen Securities Information Co., Ltd. (SSIC)によって公表されています。
GBA Innovation 100の上位構成銘柄
上位組み入れ銘柄は次の表の通りです。最も構成比率が高いのは中国を代表するインターネットサービス企業のテンセントで、構成比率は9.96%です。GBA Innovation 100は時価総額加重平均方式で算出されますが、1銘柄の構成比率の上限を10%に制限しています。
GBA Innovation 100の上位10位銘柄(2021年6月末現在)
ティッカー | 構成銘柄 | セクター | 構成比率 | 上場市場 |
00800 | Tencent | 情報テクノロジー | 9.96% | 香港メイン |
600036 | CMB | 金融 | 9.47% | 上海 |
601318 | Ping An of China | 金融 | 8.93% | 上海 |
00388 | HKEx | 金融 | 6.33% | 香港メイン |
000333 | Midea Group | 一般消費財 | 5.01% | 深センメイン |
000651 | Gree | 一般消費財 | 3.54% | 深センメイン |
002475 | Luxshare-ICT | 情報テクノロジー | 2.93% | 深センメイン |
002594 | BYD | 一般消費財 | 2.91% | 深センメイン |
300760 | Mindray | ヘルケア | 2.91% | 深セン ChiNext |
600030 | CITIC Securities | 金融 | 2.91% | 上海 |
GBA Innovation 100のセクター別構成比率
セクター別構成比率を見ると、金融が27.63%と最も高く、ついで、情報テクノロジー(25.38%)、一般消費財(17.29%)と続きます。
構成銘柄数では、情報テクノロジーが36銘柄で最も多く、次いでヘルスケアが16銘柄、一般消費財が12銘柄で、金融は上位10位銘柄に含まれている4銘柄のみとなっています。
(セクター構成(2021年6月末現在)
GBA Innovation 100への連動を目指すETF
2021年4月8日に東京証券取引所に上場している「iFreeETF 中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100)(銘柄コード:2629)」は同指数をベンチマークとするETFです。株式と同じように証券会社を通じで売買できます。運用会社は大和アセットマネジメントです。分配頻度は年1回、信託報酬率は0.748%(税込)です。