JASDAQ-TOP20指数とは?
JASDAQ-TOP20指数は、JASDAQ市場を代表する20銘柄で構成された株価指数で東京証券取引所が算出・公表しています。
JASDAQ市場は、成長企業向けの市場で、一定の事業規模と実績のある成長企業を対象とした「スタンダード」と特色ある技術やビジネスモデルを有し、より将来の成長可能性が高い企業を対象とした「グロース」に分けられています。2017年5月22日現在、スタンダードに712社、グロースに42社、合計で754社がJASDAQ市場に上場しています。JASDAQ-TOP20指数は、この754銘柄の中から流動性や時価総額等などの条件を用いて絞り込まれたJASDAQ市場を代表する20銘柄で構成されています。
JASDAQ-TOP20指数の構成銘柄
JASDAQ-TOP20指数は、2016年11月末日現在、次の20銘柄で構成されています。なお、構成銘柄は毎年見直しが行われ、10月の 最終営業日に銘柄の入れ替えが実施されます。
銘柄コード |
銘柄名 |
1407 | ウエストホールディングス |
2138 | クルーズ |
2362 | 夢真ホールディングス |
2400 | SOMPOケアメッセージ |
2656 | ベクター |
2702 | 日本マクドナルドホールディングス |
2782 | セリア |
3858 | ユビキタス |
4080 | 田中化学研究所 |
4239 | ポラテクノ |
4293 | セプテーニ・ホールディングス |
4348 | インフォコム |
4667 | アイサンテクノロジー |
4819 | デジタルガレージ |
4849 | エン・ジャパン |
6258 | 平田機工 |
6324 | ハーモニック・ドライブ・システムズ |
6769 | ザインエレクトロニクス |
6787 | メイコー |
6890 | フェローテック |
JASDAQとマザーズの違い
なお、同じ成長企業向けの市場にマザーズ市場がありますが、マザーズは、近い将来に東京証券取引所の市場第一部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。そのため、東京証券取引所では上場を申請する会社に対して「高い成長可能性」を求めています。
マザーズ及びジャスダック(スタンダード)の主要上場要件を見ると、次の表のように、ジャスダックでは利益が出ていることが要件に入っていますが、マザーズでは利益の額についての要件がありません。上場時点で利益が出ていなくても、高い成長可能性があれば上場申請が可能な市場です。
上場審査基準項目(抜粋) | マザーズ |
ジャスダック・スタンダード |
株主数(上場時見込み) | 200人以上 | 200人以上 |
流通株式時価総額 | 5億円以上 | 5億円以上 |
時価総額 | 10億円以上 | なし |
純資産の額 | なし | 2億円以上 |
利益の額又は時価総額 | なし | 最近1年間の利益の額が1億円以上であるか、時価総額が50億円以上 |
事業継続年数 | 新規上場申請日から換算して、1年前以前から取締役会を設置して継続的に事業活動をしていること | なし |
(出所:東京証券取引所)
JASDAQを対象とする株価指数
なお、JASDAQ市場を対象とする株価指数には、JASDAQ-TOP20指数のほかにJASDAQに上場する全銘柄を対象として日本経済新聞社が算出する平均株価の日経ジャスダック平均株価とJASDAQ市場に上場する全普通株式を対象として、時価総額加重型で算出されるJASDAQインデックス、JASDAQスタンダードを対象とするJASDAQインデックス・スタンダードとJASDAQグロースを対象とするJASDAQインデックス・グロースがあります。
JASDAQ-TOP20指数をベンチマークとする投資信託
JASDAQ-TOP20指数をベンチマークとする投資信託の一つに「JASDAQ-TOP20上場投信(1551)」があります。同ファンドは、2010年12月3日に東京証券取引所に上場したETF(上場投資信託)で、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用しています。また、JASDAQ-TOP20指数ファンドも、同指数をベンチマークとするインデックスファンドで、三井住友アセットマネジメントが運用しています。
→JASDAQ-TOP20上場投信の最新基準価額(東証マネ部)