「野村株主還元70」は、日本の株式を対象とする株価指数の一つです。
「野村株主還元70」は、国内の証券取引所に上場している株式のうち、金融・保険業(銀行業、証券・商品先物取引業、保険業、その他金融業)を除いた銘柄の中から、配当支払いや自社株買いなどの株主還元を積極的に行なっている70銘柄で構成されています。
構成銘柄は年1回見直しが実施されます。指数名の「野村」は、この株価指数を算出している野村證券のことで、同指数は野村證券の金融工学研究センターが算出・公表しています。
野村證券金融工学研究センターでは、過去3年間の実績配当・自社株買い・増資に基づいて独自に「ネット総還元利回り」を算出し、同利回りの高い70銘柄を選定しています。
(データ出所:野村證券)
株主還元とは
株主還元とは、企業が生み出した利益を株主に対して還元することを言います。一般的には、配当支払い、増配、自社株買い、株主優待の実施などがあります。
配当支払い・・・企業が獲得した利益を株主に対してその出資比率に応じて分配することを言います。最も一般的な株主還元です。
増配・・・1株当たり配当金を引き上げることを言います。
自社株買い・・・企業が自社の株式を買い戻すことを言います。買い戻した株式を償却した場合、市場に流通する株式数が減少するため、1株当たりの純資産が増加し、これが株価を押し上げる一因となることがあります。また、企業が自社株買いを発表すると、通常、市場はこれを好感し、株価の上昇が見られます。
株主優待・・・株主に対して保有株式数に応じて、自社商品や自社サービスの優待券などを提供することです。
野村株主還元70をベンチマークとする投資信託
東京証券取引所に上場している「NEXT FUNDS野村株主還元70連動型上場投信(銘柄コード:2529)」は、野村株主還元70をベンチマークとして、同指数への連動を目指すETFです。野村アセットマネジメントが運用・管理しています。