MSCI EMU小型株インデックスとは?
MSCI " class="glossaryLink ">EMU 小型株インデックスは、欧州の経済通貨同盟(EMU=Economic and Monetary Union)に加盟している先進国10カ国の小型株の動向を示す株価指数です。この10カ国とは、オーストリア、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペインのことです。構成銘柄数は2016年3月末現在、454銘柄で、EMUの時価総額の約14%をカバーしています。MSCI EMU 小型株インデックスは、世界的な指数算出会社であるMSCI社が算出・公表しています。
EMUとは
EMUは、域内の資本移動に関するあらゆる制限を撤廃し、マーストリヒト条約により加盟国のユーロ導入のための経済的収れん基準が設けられた第一段階、欧州中央銀行(ECB)の前身である欧州通貨機関(European Monetary Institute=EMI)を設立され、加盟各国の財政赤字を抑制するルールが整備された第二段階、そして、1991年1月に単一通貨ユーロが導入された第三段階を経て実現しました。なお、1998年6月にはEMIに替わって欧州中央銀行(ECB)が発足しました。
2016年3月末現在、単一通貨ユーロを導入しているのはドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、アイルランド、スペイン、ポルトガル、オーストリア、フィンランド、ギリシャ、スロヴェニア、マルタ、キプロス、スロヴァキア、エストニアの17 カ国です。そして、この17カ国のうち先進国10カ国が、MSCI EMU 小型株インデックスの構成国となっています。
MSCI EMU 小型株インデックスのリターン推移
MSCIが公表しているFACT SHEETによると、2002年以降のMSCI EMU 小型株インデックスの年間リターンの推移は次のようになっています。最も年間リターンが高かったのは2003年の+62.06%で、一方で、最も低かったのは2008年の-52.13%です。2002年から2015年までの平均リターンは+15.70%となっています。
MSCI EMU 小型株インデックスをベンチマークとするETF
2015年3月18日に東京証券取引所に上場した「UBS ETF 欧州通貨圏小型株 (MSCI EMU小型株)(1388)」は、この「MSCI EMU小型株インデックス」に連動した投資成果を目指すETF(上場投資信託)です。