MSCI 日本株人材設備投資指数とは?
MSCI 日本株人材設備投資指数は、設備投資・人材投資に積極的で将来の成長が期待できる日本企業の株式を構成銘柄とする株価指数です。2010年11月30日を基準日とし、基準日の指数値を10000として、世界的に有名な指数算出会社であるMSCI Inc. が算出・公表しています。
MSCI 日本株人材設備投資指数は、人材と設備に積極的に投資をすることで成長を目指す日本企業 150 銘柄を対象に算出されており、次の3つの特徴があります。
- 深刻な不祥事を起こしている銘柄は除外する
- 売上高に対して設備投資(研究開発含む)と人材投資が多い銘柄を選定する
- コーポレート・ガバナンスと収益性に優れた企業を重視する
MSCI日本株人材設備投資指数の上位組入銘柄
2016年3月31日現在、MSCI 日本株人材設備投資指数の組入れ銘柄の上位10位銘柄は次の通りです。
- KDDI
- トヨタ自動車
- アステラス製薬
- ブリヂストン
- 花王
- 本田技研工業
- NTTドコモ
- キャノン
- ソフトバンクグループ
- 村田製作所
(データ:MSCI日本株人材設備投資指数Fact Sheet)
日銀のETF買い入れ
なお、「MSCI日本株人材設備投資指数」は、「野村企業価値分配指数」と「JPX/S&P 設備・人材投資指数」と共に、2015年12月に開催された日本銀行の金融政策決定会合において、日本銀行が金融政策(資金供給オペレーション)の一環として買い入れるETFについて、従来の3つの株価指数に連動するもののほかに、「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業」の株式を対象とするETFを加えることを決定したのを受け、指数会社各社が開発し、算出を開始したものです。
実際に、2016年5月6日に、日本銀行は、「設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するための指数連動型上場投資信託受益権買入等に関する特則」に基づき、上記の3つの株価指数について、適格としたと発表しました。これにより、これらの指数を対象とするETFが、日本銀行のETF買入の対象になります。
MSCI日本株人材設備投資指数への連動を目指すETF
2016年5月19日に東京証券取引所に上場した「ダイワ上場投信-MSCI日本株人材設備投資指数(銘柄コード:1479)は、MSCI日本株人材設備投資指数に連動する投資成果を目指すETFです。運用会社は大和証券投資信託委託です。