野村高利回りJリート指数
野村高利回りJリート指数は、国内の証券取引所に上場する全ての不動産投資信託(Jリート)の中から、予想分配金利回りの高い銘柄を選んで組み入れたリート指数です。予想分配金利回りの高いリートの値動きを示しています。2017年9月末現在、国内の証券取引所には59銘柄のリートが上場していますが、この中の30~40銘柄が組み入れられます。
野村高利回りJリート指数は、予想分配金利回りが高い銘柄の構成ウェイトを高めた非時価総額加重型指数ですが、各銘柄の構成比率の上限は5%に制限されています。構成銘柄の見直しは原則として年1回行われます。
野村高利回りJリート指数の算出・公表は野村證券金融工学研究センターが行なっています。指数は2007年8月末を基準日として同日の値を10,000として算出されています。
(データ出所:野村證券金融工学研究センターHP)
その他のJリート指数
この他のJリート指数に東証REIT指数があります。こちらは、東京証券取引所に上場している不動産投信(J-REIT)全銘柄を対象とした浮動株時価総額加重型の指数です。 東京証券取引所が算出・公表しています。
野村高利回りJリート指数への連動を目指すETF
三菱UFJ国際投信が運用する「MAXIS 高利回りJリート上場投信(銘柄コード:1660)は、野村高利回りJリート指数への連動を目指すETFで、2017年10月11日に東京証券取引所に上場しました。同ETFの信託報酬率は年0.25%(税抜き)で、分配は年4回実施されます。
リートの予想分配金利回りの推移
なお、リート市場全体の予想分配金利回りの平均は、2001年に最初のリートが上場して以降、次のグラフのように推移してきました。2017年に入ってからはリート市場の軟調により1月の3.56%から9月末には4.16%に低下し、高いファンドで6.6%程度、低いファンドで3.2%程度となっています。