フィラデルフィア半導体株指数は、米国の株式市場に上場している大手半導体関連企業30社の株式で構成される株価指数です。通称はSOX(Semiconductor Index)とも呼ばれています。Nasdaq Inc. が算出・公表しています。
フィラデルフィア半導体株指数が対象とする半導体関連企業とは、半導体の設計、流通、製造、販売に携わる企業のことです。そのため、半導体関連企業の株式市場におけるトレンドとパフォーマンスを示す指標として広く認識されています。
構成銘柄数は30銘柄です。各銘柄の構成比率は時価総額加重により決定されますが、構成比率は、時価総額上位5銘柄については1銘柄あたり最大8%、それ以外の銘柄は1銘柄当たり最大4%に制限されます。
フィラデルフィア半導体株指数は、1993年12月1日に基準値200.00でスタートし、1995年7月24日に2対1で分割が実施されました。また、オプションは1994年9月7日に取引が開始されました。
(データ出所:NASDAQ)
なぜフィラデルフィア?
フィラデルフィア半導体株指数は、1993年にフィラデルフィア証券取引所(Philadelphia Stock Exchange=PHLX)が算出を開始した株価指数ですが、2007年にフィラデルフィア証券取引所がナスダックに買収され、フィラデルフィア証券取引所は現在「Nasdaq PHLX」と呼ばれています。このため、指数は算出開始当時のままフィラデルフィア半導体株指数と呼ばれています。
フィラデルフィア半導体株指数の上位組入銘柄
指数の上位組入銘柄と構成比率は次の通りです。
ティッカー | 銘柄名(構成比率) |
AVGO | BROADCOM INC. (9.09%) |
TXN | TEXAS INSTRUMENTS (8.20%) |
QCOM | QUALCOMM INC (7.78%) |
NVDA | NVIDIA CORPORATION (7.73%) |
AMD | ADV MICRO DEVICES (7.45%) |
KLAC | KLA CP CMN STK (4.29%) |
ADI | ANALOG DEVICES CMN (4.27%) |
NXPI | NXP SEMICONDUCTORS (4.02%) |
ASML | ASML HLDG NY REG (4.02%) |
TSM | TAIWAN SEMICOND ADS (4.02%) |
(2022年12月30日 現在、出所:NASDAQ)
フィラデルフィア半導体株指数をベンチマークとするETF
2023年4月13日に東京証券取引所に上場した「グローバルX 半導体 ETF(2243)」はフィラデルフィア半導体株指数(円換算)をベンチマークとするETFです。運用会社はGlobal X Japan株式会社です。