条件付後払申込手数料とはどのような手数料ですか?


条件付後払申込手数料とは

条件付後払申込手数料とは、購入時においては購入手数料がかからないものの、ファンドの購入後の保有期間が一定未満の場合に、売却時に保有期間に応じて課せられる手数料のことです。

主に、外国籍の投資信託において採用されています。英語ではCDSC(contingent deferred sales charge)、又はCDSL(contingent deferred sales load)と呼ばれます。ここでいうcontingentとは「条件付きの」という意味で、この条件は一定の期間保有したか否かということになります。Deferred sales chargeは後払手数料のことで、back-end load(バックエンド・ロード)とも呼ばれます。これに対し、購入時の手数料のことをfront-end load(フロントエンド・ロード)と呼びます。

条件となる保有期間はファンドにより異なります。一般に5年から7年程度が多いようです。また、保有期間が長くなるほど、手数料率は低減します。例えば、保有期間が1年未満であれば、売却時に4%の手数料が課せられ、保有期間が1年以上2年未満であれば3%、保有期間が7年以上になれば後払手数料はかからない、などとなります。

 

条件付後払申込手数料の例

例えば、2013年6月27日に設定されたケイマン籍の外国投資信託である「ABケイマン・トラスト 日興ABグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド クラスB」がその一例です。同ファンドは、購入時には証券会社に支払う手数料は課せられませんが、受益証券の購入後の保有期間が5年未満の場合は、保有期間に応じて、購入価格の4.0%~0.8%の条件付後払申込手数料(CDSC)がかかります。

 

ファンドを購入する際には、他の費用と併せて、購入時、保有期間中、売却時のそれぞれにおいてどのような費用を負担しなければいけないかを、きちんと理解しておくことが大切です。