投資信託にかかる間接費用の「売買委託手数料」とはどのような手数料ですか?


売買委託手数料とは

投資信託会社が投資信託の運用において株式や債券などの有価証券を売買する場合には、売買の注文を証券会社に出し、証券会社がそれを実行します。この際に売買代金に対して○%という比率で投資信託会社から証券会社へ支払われる手数料のことを「売買委託手数料」といいます。

売買委託手数料は、各投資信託がその資産で負担します。したがって、ファンドが組み入れている有価証券の入れ替えが増えるほど、売買委託手数料の負担が大きくなり、それはファンドの基準価額の押し下げ要因となります。

 

どこに記載されているか

売買委託手数料については、ファンドの運用報告書の中で1万口(元本10,000円)当たりの費用明細に記載されています。ここでは、売買委託手数料=期中の売買委託手数料/期中の平均受益権口数で求めます。全てのファンドについて、1万口当たりで開示されているので、容易に比較することができます。

1万口(元本10,000円)当たりの費用明細の記載例:

項目

第○期

2018年○月○日~2019年○月○日

金額 比率

(a)信託報酬

(投信会社)

(販売会社)

(受託会社)

116円

(55)

(54)

(8)

0.818%

(0.385)

(0.379)

(0.054)

(b)売買委託手数料

(株式)

(投資証券)

10

(10)

(0)

0.068

(0.068)

(0.000)

(c)有価証券取引税

(d)その他費用

(保管費用)

監査費用)

(その他)

2

(0)

(1)

(0)

0.011

(0.004)

(0.004)

(0.003)

合計

127

0.897