運用報告書の費用の明細にある「その他諸費用」とは?


投資信託の費用

投資信託運用報告書には、ファンドが負担した費用の明細が記載されています。その中のひとつの項目に「その他諸費用」という項目があります。

投資信託が負担する費用の明細項目は概ね次のようになっています。

1. 信託報酬
2. 売買委託手数料
3. 保管費用
4. その他の諸費用

 

その他諸費用とは

この「その他の諸費用」に含まれる費用としては次の費用が挙げられます。

  1. 受益証券の管理事務に関連する費用
  2. 有価証券届出書、有価証券報告書、半期報告書、臨時報告書、目論見書、投資信託約款運用報告書などの書類の作成、印刷、交付、提出、届出に係る費用
  3. 監査費用や法律顧問・税務顧問に支払う費用や報酬

「その他の諸費用」に含まれる費用は見落とされがちですが、信託報酬などの費用と同様にファンドが負担する費用ですから、投資家の資産を減少させる要因です。資産全体の額と比較すると小さな額に見えますが、ファンドの年間リターンと比較してみると、決して小さな数字とは言えないことがわかります。ファンドを購入する前に、その他の諸費用を含めた費用の額や純資産総額に対する割合を、同じ種類の投資信託と比較してみることも大切です。