ETFでは、年に何回分配金を受け取ることができますか?


ETFの分配頻度

ETF分配頻度はファンドにより異なります。年1回、年2回、年4回、年6回、年12回のもの、そして、分配を行なわないETFもあります。

ETFが最初に登場した頃は年1回、年2回の分配が一般的でしたが、ETFの投資対象の多様化と共に、分配頻度も多様化してきました。

例えば、REITに投資するタイプのETFでは、年4回や年6回分配が支払われています。また、相対的に高い分配金利回りが期待できる海外の債券に投資するタイプのETFでは年2回、年4回、年6回、年12回のファンドがあります。

 

国債券に投資するETFの分配頻度
ETF名 銘柄コード 分配頻度
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(アジア国債・公債ETF) 1349 年2回
上場インデックスファンド海外債券(Citi WGBI)毎月分配型 1677 年12回
上場インデックスファンド新興国債券 1566 年6回
iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF-JDR(iBoxxドル建てLHYC) 1361 年2回
iシェアーズ 新興国債券ETF-JDR(自国通貨建) 1362 年2回
iシェアーズ 米国債ETF-JDR(米7-10年国債) 1363 年2回
iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり) 1482 年4回
上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし) 1486 年2回
上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり) 1487 年2回
iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり) 1496 年4回
iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり) 1497 年4回
iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF 1656 年4回

 

 

同じベンチマークでも分配頻度は異なる

また、同じ指数への連動を目指すETFであっても、分配頻度はファンドにより異なります。例えば、東証株価指数TOPIX)への連動を目指すETFは6本東京証券取引所に上場していますが、このうち3本は年1回の分配、3本は年2回分配が行われます(2017年9月末現在)。

東証株価指数への連動を目指すETFの分配頻度
ETF名 銘柄コード 分配頻度
ダイワ上場投信-トピックス 1305 年1回
TOPIX連動型上場投資信託 1306 年1回
上場インデックスファンドTOPIX 1308 年1回
MAXIS トピックス上場投信 1348 年2回
One ETF トピックス 1473 年2回
iシェアーズ TOPIX ETF 1475 年2回

 

分配を行わないETF

分配を行なわないファンドは、金などの貴金属の現物に投資するタイプのETFです。ETFは、決算期間中に受け取った配当や利息などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を投資家に分配することが法律で定められていますが、現物の貴金属は配当や利息を支払わないので、分配の原資がないために分配は行なわれません。

分配を行わないETFの例

  • SPDRゴールド・シェア(1326)
  • 純金上場信託(現物国内保管型)(1540)
  • 純プラチナ上場信託(現物国内保管型)(1541)
  • 純銀上場信託(現物国内保管型)(1542)
  • 純パラジウム上場信託(現物国内保管型)(1543)
  • S&P GSCI商品指数Ⓡエネルギー&メタル・キャップド・コンポーネント35/20・THEAM・イージーUCITS・ETFクラスA米ドル建受益証券(1327)