JPX/S&P 設備・人材投資指数とは?
JPX/S&P 設備・人材投資指数は、日本の株式を対象とした株価指数の一つで、設備・人材投資に積極的かつ効率的に取り組んでいる企業の株式で構成されています。
指数の名称のJPXは東京証券取引所などを子会社に持つ株式会社日本取引所グループ(Japan Exchange Group)のことで、S&Pは世界的な指数算出会社であるS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社のことです。JPX/S&P 設備・人材投資指数は、株式会社日本取引所グループ及び株式会社東京証券取引所とS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が共同で算出・公表しています。
JPX/S&P 設備・人材投資指数は、東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄を母集団として、流動性、信用力及び市場評価の安定性により銘柄の絞り込みを行います。絞り込まれた銘柄について、「設備投資の成長性」、「設備投資の効率性」、「人材投資の充実度」の3 点で評価を行い、総合スコアを付けます。この総合スコア上位200銘柄がJPX/S&P 設備・人材投資指数の構成銘柄となります。各銘柄の組入比率は総合スコアに浮動株時価総額を乗じた値を用いて算出されています。
JPX/S&P 設備・人材投資指数の上位組入銘柄
JPX/S&P 設備・人材投資指数の基準日は2005年9月16日で、同日の指数値を1000として算出されています。2016年5月末時点の上位10位構成銘柄は次の通りです。
- トヨタ自動車
- ソフトバンクグループ
- 日本電信電話(NTT)
- みずほフィナンシャルグループ
- 武田薬品工業
- セブン&アイ・ホールディングス
- アステラス製薬
- 花王
- 日産自動車
- ブリヂストン
(出所:S&P Dow Jones Indices Fact Sheet https://japanese.spindices.com/)
日銀の政策を受け誕生
なお、「JPX/S&P 設備・人材投資指数」、「野村企業価値分配指数」、「MSCI日本株人材設備投資指数」の3つの株価指数は、日本銀行の「設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するための指数連動型上場投資信託受益権買入等に関する特則」に基づいた適格指数であり、これらの株価指数を対象とするETFは、日本銀行によるETF買入の対象になっています。
JPX/S&P 設備・人材投資指数への連動を目指すETF
- iシェアーズ JPX/S&P 設備・人材投資 ETF(1483)
- One ETF JPX/S&P設備・人材投資指数(1484)
- 上場インデックスファンド日本経済貢献株(1481)