外国投資信託とは
外国投資信託とは、日本国内で販売されている投資信託の中でも、外国において外国の法令に基づいて設定された投資信託のことをいいます。外国籍投資信託や外国投信とも呼ばれています。
よく誤解されやすいのですが、外国投資信託は、海外の株式や債券に投資する投資信託という意味ではありません。また、外資系運用会社が運用するファンドを外国投資信託と呼ぶのでもありません。あくまでも設定が外国であるか日本国内であるかの違いによるものです。
外国投資信託のデータを取りまとめている日本証券業協会によると、2020年1月末現在、内閣府令の定めにより届出され、日本国内で販売されている外国投資信託は約874本あります。設定国としては、ルクセンブルグ、アメリカ、ケイマン諸島が中心です。また、通貨では米ドル建て、ユーロ建てが中心ですが、円建てのものもあります。
最も歴史のある外国投資信託
日本国内で販売されている外国投資信託の中でも、設定が最も古い(最も長期間にわたり運用が継続されている)ファンドに、BNYメロン・インベストメント・アドバイザー・インクが運用する「BNYメロン・ラージ・キャップ・セキュリティーズ・ファンド・インク」(1947年設定)やバンガードの運用するバンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド(1970年設立)などがあります。
日本証券業協会では、これらの外国投資信託を、投資対象により株式型と債券型に分類して、月に1度、純資産総額や騰落率をHPで公表しています。