債券型MMF型ファンドとは
日本国内で販売されている外国籍の投資信託は①株式型、②債券型、③その他に大きく分類されています。
株式型は主に株式を中心に運用するファンド、債券型は株式を組み入れないファンド、その他は不動産などで運用するファンドです。この中の債券型のうち、毎日分配の月末再投資型の外国籍投資信託を、日本証券業協会では「債券型MMF型」ファンドと定義・分類しています。いわゆる外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)のことです。
- 株式型
- 債券型
- 通常型
- 派生商品型
- MMF型
- その他
(株式型、その他の中分類等は省略してあります。)
マネー・マーケット・ファンドとは
マネー・マーケット・ファンドは、高い格付を持つコマーシャル・ペーパー、銀行引受手形、預託証書、先進国の政府またはその機関が発行した証券などといった短期金融商品を投資対象としています。株式への投資は行ないません。
分配については、運用実績に応じて毎日分配が行われ、月中の分配金は毎月末に1ヶ月分をまとめて自動的に再投資されます。
通貨は、米ドル、カナダドル、ユーロ、豪ドル、ニュージーランドドル建てのものがありますが、米ドル建てのMMFの純資産総額が最も大きくなっています。
為替リスク
外貨建てですから、いずれの通貨建てのものも為替リスクが伴います。日々の基準価額は外貨建てで算出・公表されますが、ファンドの解約時の為替レートと購入時の為替レートの違いにより、為替差益を得ることも、反対に為替差損を被ることもあります。
信用格付け
外貨建てMMFについては、格付機関による格付を取得しているファンドも多くあります。MMFの格付けは、投資元本の安全性に焦点をあてた格付です。
例えば、S&P社によるMMF格付けにおいて最高位の「AAAm」の格付けを付与されている場合、このファンドはS&P社の意見では、「元本を維持するのに卓越した能力を有し、かつ損失に対するエクスポージャーも限られていると判断される」ことを意味しています。これらの格付は、格付機関のホームページなどで公表されています。