コントラリアンとは
コントラリアンとは、市場のトレンドの反対に相場を張る投資家のことです。逆張り投資家とも言われます。コントラリアンは英語のcontrarianのことで、人と反対の行動を取る人、反対意見の人などという意味を持っています。
市場のトレンドの反対に相場を張るというのは、例えば、市場で人気があり買われている銘柄を売る、市場で人気が無く売られている銘柄や誰も関心を示さず放置されている銘柄を買うということです。また、ほとんどの投資家が株式に投資している時に、株式の投資比率を下げ、債券のポジションを引き上げたり、現金比率を引き上げます。業種配分では、人気があり割高になっている業種は買わず、割安に放置されている業種の組入れを大きくします。あるいは、アジアの株式市場が低迷している時に積極的にアジア株のポジションを積み増すという行動をとります。
コントラリアンは、誰もが起こると期待していることは、恐らく実際には起こらない、という考え方を基本としています。したがって、誰もが成長を期待して買っている銘柄には見向きもせず、銘柄の価値が市場によって十分に評価されていない銘柄を見出して投資します。
コントラリアンと投資信託
コントラリアンの投資手法は、投資信託の運用においても利用されています。この運用手法を利用した投資信託を一般にコントラリアンファンドと呼びます。
追加型株式投資信託では、明治ドレスナー・アセットマネジメント(現、明治安田アセットマネジメント)の「コントラオープン(愛称ドリーム プラス)」や2005年3月11日に償還となったソシエテジェネラルアセットマネジメント(現、アムンディ・ジャパン)の「コントラ システムオープン」がその代表的な例です。「コントラオープン」は、東証一部上場銘柄を投資対象として、著しく株価水準の低い銘柄をコアに組入れるファンドです。また、「コントラ システムオープン」は、東証第一部上場の出遅れ業種の銘柄に等金額の分散投資を行ない売買益の獲得を目指すファンドで、株式への投資は、運用会社独自の『業種別逆張り運用モデル』により選定された出遅れ、割安業種の銘柄によるシステム運用を行なわれていました。