銘柄分散とは何ですか?


銘柄分散とは

様々な証券や資産に、資金を分けて投資することを、分散投資と言います。銘柄分散とは、特定の資産や投資対象や、金融商品に投資するとき、1つの銘柄だけに集中して投資するのではなく、いろいろな銘柄に分散して投資することを言います。例えば、今1億円の投資を考えているとすると、そのお金を全て1つの銘柄、例えば東証上場のNTTドコモに投資するのではなく、いくつかの銘柄、例えばNTTドコモ、三菱重工、及びセブンイレブンに投資するのが銘柄分散です。

分散投資のメリット

分散投資のメリットは、リスクが小さくなることにあります。組み合せる銘柄同士の関係が薄いほど、リスクも小さくなりやすいといえます。例えば、トヨタ自動車と豊田自動織機、トヨタ紡績に投資しても、3銘柄の関連が強すぎて、上の例ほどのリスク分散効果は得られないでしょう。

投資信託は、このリスク分散効果を利用した、代表的な金融商品です。分散した投資をしようとすると巨額の資金が必要ですが、そうした銘柄に投資する投資信託を購入すれば、たとえ投資金額が10万円でも、そうした小額のお金を集めて全体として運用すれば、銘柄分散を行なうことができます。

ただし、いくら銘柄分散しても、リスクは決して0にはならず、ある程度は必ず残ります。株式の銘柄をたくさん買っても、損したり得したりという基本的な仕組みはかわりません。銘柄分散のメリットとは、損することはあっても大きな損はしにくくなる、ということなのです。