パッシブ運用とは
雑誌や投資信託の運用方針の説明などの中で、「このファンドはパッシブ運用を行います」という記載を見たことがある方も多いと思います。このパッシブ運用とはいったいどんな運用を指すのでしょうか。
パッシブ(passive)とは受動的という意味で、アクティブ(active)の反対語です。 アクティブ運用が「積極的な、つまり少しでも多く、より確実に収益を得ようとする運用」であるのに対し、パッシブ運用とは、「可もなく不可もなく、並程度のパフォーマンスを目指す運用」です。ここでの並程度とは市場平均のことを意味しています。
インデックスファンド
パッシブ運用は、具体的には主としてインデックスファンドを指します。インデックスの収益率は、定義によって「そのインデックスが代表している市場全体の平均的な収益率」になっているからです。
資産を運用するのであれば、アクティブ運用を行って少しでも良いパフォーマンスを目指すべきでは?と考える方が多いと思いますが、アクティブ運用には市場(インデックスの収益率)を下回る可能性もあります。また、取引手数料などの運用にかかるコストや、運用報酬などの投資家が払うコストもアクティブ運用のファンドの方がパッシブ運用(インデックスファンド)よりも高額です。パッシブ運用とアクティブ運用のどちらのタイプのファンドを選ぶべきか、また、アクティブ型でもかなり高い確率で市場平均を上回る運用会社/運用者をあらかじめ選び出すことができるのではないか?等について、古今東西の学者達が実証研究を行っていますが、いろいろな説があり、現在結論は出ていません。