トップ・ダウン・アプローチとは、ファンドを構築する際に、最初にマクロ経済動向などの分析により資産配分を決定し、その後で、その資産配分の枠の中で組入れる個別銘柄を決定してゆく方法のことです。
では、世界中の株式に分散投資するファンドのケースを考えてみましょう。
運用会社は、まず、世界各国の経済動向の分析、成長予測、株式市場の分析などを行います。これらの結果から、どの国にファンドの資産のどれくらいを投資すべきかを決定します。例えば、米国に40%、英国に30%、日本に20%、ドイツに10%投資するという具合です。そして、次にこの範囲内で、実際に組入れる各国の銘柄を選出することになります。
トップ・ダウン・アプローチとは異なり、マクロ経済動向等には重点を置かず、個別銘柄のファンダメンタルズ分析をもとに、銘柄を一つずつ積み上げてファンドを構築する方法をボトム・アップ・アプローチといいます。